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ネコカフェに1人で行った男の話。  同じ轍を踏まないでほしいということ

作者: 未知人
掲載日:2025/01/05

 最初に書いておく。


 ネコカフェに行ったら、たとえ有料オプションでもネコのおやつを買う、

気を引くおもちゃを借りる事である。

ネコは何も持っていない人間には興味が無いからである。


 数年前のことだ。

 30代の男性である私はネコが好きだったが、目にする機会は通勤中の

ノラネコ程度で彼らは私を見ると逃げていった。

 そんな彼らを見て、ネコカフェに対する期待が膨らんでいったが男性1人で

ネコカフェに行くのがなんとなく気遅れがして行ったことが無かったが、

意を決してネコカフェに行った。そして、膨らんだ期待が破れたのであった。


 予め、ネットで開店時間を調べて開店直後にネコカフェに入った。

そのため、客は自分1人だった。

何分数年前なので詳しくは忘れたが、1時間で千数百円程度であったと思う。

とりあえず1時間でお願いした。

追加のオプションで確か三百円でネコのおやつが買えるようであった。

ここで私は、ネコカフェへの期待が膨らんでいたので、なんとなく

ネコカフェのネコなんだから何もしなくても寄ってくるような人懐っこいネコが

いるだろうと思い、オプションのおやつを買わなかった。


 お金を支払い、店員さんにネコ達がいるスペースに通されると

十数匹のネコがゴロゴロしていて心が躍ったものである。

壁にはネコの写真と名前が書いてあって初めての人でも

それぞれのネコ達の名前が分かるようになっていた。

 しかし、ネコ達は人慣れしているのか私を見ても逃げることは無いが

自ら寄ってくることは無かった。また、私が触れようとすると、

触れても特に反応を示さないか、シャーっと威嚇するので触れるのを

諦めるしかないネコもいた。それでも普段自分から逃げていく

ノラネコが比較対象なのでネコに触れるだけで嬉しく、

ネコって柔らかいなあと思った。


 少し時間が経つと自分以外とお客さんが入店し始めた。

たしか、カップルらしき2人組と小学生らしき女の子を連れた3人家族だった。

その内、女の子が凄かった。父親らしい男性が、女の子に

「この子って○○○だっけ?」と尋ねている。女の子は

「違うよ、××だよ」と壁に貼ってある写真と名前を見ずに名前を

父親に教えている。私には、壁を見ながらでも分からない。

そっくりな模様のネコだ。どうやら何回か来店したことがある模様で

女の子はネコ達の名前を呼び、ネコ達は反応を示している。

女の子はネコ達の名前を暗記しているようである。かなりの強者と見た。


 女の子はオプションのネコのおやつを取り出し、それを見たネコ達は

女の子の周りに集まり始めた。女の子の元に行かないネコは寝ているか、

起きているものの、横になり全く動かないネコである。

それを見て、オプションを買っておけばネコに群がられたのかなあと思ったが

後の祭りである。動き回るネコ達は女の子の元に去り、全く動かず、

こちらに全く興味も反応も示さないネコ数匹をおそるおそる触りつつ

時間は過ぎ、1時間が経つ前に私は退店した。


 私はネコカフェに期待しすぎていたと思う。ノラネコであろうと、

ネコカフェのネコであろうとネコであることに違いはない。

ネコカフェのネコだろうと人間にサービスしたり、気を遣うことは無いのだ。

当たり前のことだ。ネコにとって都合の良い、例えばエサを持っているような

人間で無いとネコの興味は引けまい。ネコの飼い主等日常的に世話をしている

人間ならともかく、ネコカフェに初めて来た、ネコにとって初見の人間ならば

尚更である。


 世にはネコが好きであっても諸事情でネコを飼えない人はいっぱいいて、

自分のようにネコカフェに期待を抱きながらも行ったことのない人がいると思う。

最初に書いた通りである。ネコの気を引くオプションを買うのだ。

ネコは初見の何も持っていない人間に自ら寄っていくことは無いのである。


 

ネコは可愛くて、柔らかかった。

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― 新着の感想 ―
今日たまたまネコカフェに行き、この作品を読ませていただいてほっこりしました。 私が行ったのは、若い猫がいて人懐っこいと評判のタイにあるネコカフェなのですが、やはりおやつを武器として装備して行きました…
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