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第28話



 ◇◇◇




 「頭でも打ったんかお前」


 「打ってない」


 「ほんなら、なんでさっきまでのやり取りを覚えとらんのや」


 「…知らない」




 大通りを抜けて、海岸線沿いの道を走ってた。


 須磨浦高校へと続く道と、白い砂浜と。



 自転車の後ろに乗って、沈んでいく夕陽を眺めてた。


 彼が言うには、どうやらラインをしていたらしい。


 今月から野球部のマネージャーやるってことで、久しぶりにキャッチボールをしようって、私から。



 「ってか、さっきの話は何?」

 

 「…さっきって?」


 「手術がどうのって」


 「…ああ」



 さっきからずっと、頭は回らなかった。


 整理しようとすればするほど、わけがわかんなくなって。



 「とりあえず、マック寄っていい?」


 「…え、ああ、うん」



 須磨駅前の駐輪場で自転車を停め、海沿いにあるマックに入った。


 昼はパンしか食べてないっぽかった。


 

 「お前はなんか食う?」


 「いや、いい」


 「ほんなら、フィレオフィッシュ一つと、チキンナゲット単品で」



 フィレオフィッシュ…?


 なんでそんなマニアックな…



 「お前知らんやろ。フィレオフィッシュのうまさを」


 「知らんけど」


 「このソースといい、塩加減といい…、コスパ的にも最強やしな」



 


 

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