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なぜ少年は意識を失ったのか

冷たい感触だ

まるで氷枕をしているよう

でも氷を枕にしているより柔らかい不思議な感覚だ。

わるい感覚ではない

僕がそう思っていると生暖かい風が僕に当たる

その息はどんどん大きくなる

「……相変わらずかわいすぎて塵の事なんてどうでもよくなる でも塵近すぎその臭い息でジークを起こさないで」

「臭くねぇよ!おまえこそその冷たい眼差しで凝視して怖い感覚をその子に与えるな!私に変われ!」

「馬鹿には分からないか? この目は息子をみる聖母のような目  それに死んでもここは死守する」

「そんな奴が魔剣つかうか!それに嘘つけおまえの目獲物を前にした蛇の目じゃねぇか」

「蛇とは心外!殺す」

「お、来いよ蛇女 蛇酒にしてやるよ!」


突然冷たい枕はなくなり痛いゴツゴツしたものにかわる

そうすると凄い音が鳴り始める

なんだうるさいなぁと俺は目をあける

そこには斬りあっているクリームヒルトとさっきの女の人がまた斬りあっていた

はぁー本当に犬猿の仲だなぁと呆れていた。

止めようと声をかけようと立とうとしたが身体が思うように動かず地面に倒れそうになる


「大丈夫っすか?まだあんまり動かない方がいいっすよ カオスを受けたんすから」


倒れそうになった俺を膝に乗せながら魔法使いさんはそう言う

カオス?

それになんで膝枕してるの?



「止めてください恥ずかしいですよ」


僕は恥ずかしさで顔を赤面させたがさっきより身体が動かず離れられない

もしかして僕は本心ではこの膝枕を望んでいるのか?

いやいや確かにもっちりしてて気持ちいいけど……


「魔法で動きを制限させて貰いましたよー 動けない少年……興奮するっす どうしてあげようか ●●●とか?●●●とか…… 痛っ!なんで膝を叩くんすか!?そもそもなんで動けるんすか!?象とか動けなくする魔法っすよ!」

「知りませんよ!全く」


まったくどうして僕の周りの女性って変なひとしかいないのか…… 


「まぁ冗談はさておきカオスは抜ききりました まったくあの2人どんなレベルで戦闘してるんすか 普通ならもう亡くなってますよ……」


今とんでもない言葉聞こえたような……


「亡くなってた!?」

「そうっすよ私が居なかったらカオスの瘴気でぶっ壊れてましたよ」


そう自信満々に言う

さっきから気になっていたがカオスとは何だろう


「カオスって何なんですか?」

「あいつと旅してて知らないんすか?不親切っすねー

まぁ、普通なら遭遇しない事象だし教えてなくても不思議じゃないか

簡単に言うと魔剣と聖剣が発している闇と光が合わさってカオスとのゲート呼び起こしてそのカオスから出てくる瘴気を浴びると魔力や体調に障害を引き起こしたんす」

「なるほど?」


結局カオスについて分かっていないような……


「まぁカオスについて詳しくは私からは協会の掟の関係で言えないんであの黒いひとに聞いてください 間違ってもカオスについて広めないでくださいね あいつと戦うなんて真っ平だし 少年を殺りたくないっすからね」

 

教会が隠したいほどの物なのか……そして魔法使いさんは悲しい目をしていた……その目からは色々感じ取れたが取り敢えず


「少年じゃありません ジークです!」

「それはそれは失礼を  私はライラ よろしくっす」


僕は流れを変えるため今まで忘れていた挨拶をした。

やっぱり女の人の悲しむ姿はみたくない。



「あっ!こらライラ少年を横取りすんな!」

「意外な伏兵!」


「ふふーん ジーク君は僕が貰っちゃうっすよー こんないい子珍しいっすから!」



そういいライラさんは僕を抱き締めた。


「先を越された!私だってまだ抱いた事ないのに!」

「殺す殺す殺す」

「冗談っすーそんなオーラ出さないでー助けてジーク君!」


やれやれ助け船ぐらい出してあげるか

助けて貰った恩もあるし

僕は最終兵器を出すことにした

これには母さんも叶わなかった


「喧嘩やめて……」


「そのうるうる目はずるい……わかったよやめるよ!だからそんな目するな」

「ごめん 嫌わないで嫌わないで嫌わないで嫌わないで嫌わないで」


クリームヒルトには予想外にダメージをくらい絶望した目で僕にすりよってくる

嘘泣きでこうなるなんて……こっちにも罪悪感が……


「大丈夫嫌わないよ」

「よかったぁ ごめん次からは喧嘩しないだから嫌わないであなたに嫌われたら私……」

「大丈夫だ……よ」


僕はまたそこで意識を失う


「ジーク!?ジーク!?」

「病み上がりってこと忘れてたっす!!」

「この馬鹿魔法使い!!」





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