第1話 にじのかけら 9
犬の女の子、イヴとミルクが にじのかけらをさがして だいぼうけんに!
対象:小学校三年生位~
読み聞かせや癒されたい人にもおすすめ☆
その夜、みんなが帰ってしまった後のことです。
イヴは店のかたづけをすませると、三階のいまへ行きました。
そこではミルクがイスにすわり、しんけんな顔をしていました。
「何をそんなに考えこんでいるの」
イヴがたずねました。するとかのじょに気がついて、ミルクは顔を上げました。
「ああ、おつかれさま。
夕方に話した、旅のことを考えていたの。
いきおいで決めてしまったけれど、こんな計画、本当にうまくいくのかしら」
イヴはミルクのとなりにこしかけました。
「そうね、うまくいくかは分からないわ。
きけんなことがいっぱいあるかもしれないし。
旅に出てさがしたところで、にじしょく人を見つけることができないかもしれないわね。
でも、それってすごくおもしろそうじゃない?」
それを聞いて、ミルクはにっこりしました。
「そうね、どちらにしても大ぼうけんになることはまちがいなさそうね」
イヴがおなかをなでながら言いました。
「とにかく今日は、おいしいものを食べて、ぐっすり休むことにしましょう。
そして明日から、しっかり旅のじゅんびに取りかかるの。
ああ、今日もいっぱい働いたから、おなかがぺこぺこよ」
そこで二人は、温かい食事を取ると、その日は早くにベッドに入ったのでした。
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次回の掲載は2024年5月16日です。
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