第3話 出発、 そしてオーティスと出会う 19
犬の女の子、イヴとミルクが にじのかけらをさがして だいぼうけんに!
対象:小学校三年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
オーティスは後ろ足で、首の後ろをかきながら言いました。
「それからある時、知らないおばさんがやって来て
『まあ、なんてかわいいの』って言って、ぼくのことを抱っこしたんだ。
だからぼく、そのおばさんのスカーフにかみついて、びりびりにしてやったんだ。
そのおばさんったら、とてもびっくりしていたよ」
オーティスは得意気です。
「まあ、とっても悪い子なのね」
ミルクがあきれて言いました。
オーティスはうれしそうににっこり笑って、短いしっぽを小きざみにはげしくふりました。
「そして二、三日前、ぼくの手下達が、ぼくに木でできた小屋をくれたんだ。
船の売店で売っていたのを買って来たんだって。
かれらはもうこれ以上、部屋でぼくといっしょにねていられないから、
そのばんからぼくにろうかでねむれって言うんだ。
そして『まさか犬小屋までは、
いくらお前でもこわすことはできないだろう』って、笑って言ったんだ。
くやしかったね。
だからぼくは、やつらが部屋のドアをしめるとすぐに、
犬小屋にがぶっとかみついて、一日半かけてそれをバラバラにしてやった。
イヴとミルクにも見せたかったなあ!
でもその後、大きいやつが来て
『せっかくふうふで船旅に出たのに、お前のせいでちっとも楽しめない。
他にもたくさんのペットがこの客船に乗っているが、
いたずらばかりしているのは、オーティス、お前だけだぞ』って、
あいつ、真っ赤になっておこっちゃったんだ。
それからやつは、ぼくがこわした小屋の板を集めた。
それを船にあったロープで結わえていかだを作ったんだ。
そして船の後ろにつなげて、ぼくをそこに乗せたのさ」
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次回の掲載は2024年10月7日です。
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