第3話 出発、 そしてオーティスと出会う 11
犬の女の子、イヴとミルクが にじのかけらをさがして だいぼうけんに!
対象:小学校三年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
イヴがねる前のお話を始めました。
おしゃべりが好きなイヴは、
いっしょにねむる時はこうして、
ミルクに何かお話を聞かせてあげるのです。
話のないようは様ざまで、
最近本で読んだ不思議な話だったり、
店に来たお客さんから聞いたおもしろい話だったり、
自分で作った空想の話だったりしました。
ミルクはと言うと、もともと無口な犬です。
物静かな生き物がたいていそうであるように、
かの女も聞き上手でした。
だから、イヴがお話をしてくれる時は、
たいてい話のこしを折らないように、
ミルクは相づちを打つだけでした。
だけどもミルクは、聞きながらそのないようをそうぞうして、
自分がそのお話の登場人物だったら
どうするだろうかと、空想するのが好きでした。
ですからたまには、ポツリポツリとミルク自身のアイディアを、
話のとちゅうでつけ足すこともありました。
さて、二人がお話につかれて、
うとうととねむりに入ろうとした時、
とつぜん夜の中にボーッと大きな音を聞きました。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2024年9月13日です。
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注意:この作品は 『小説家になろう』、『カクヨム』、『Novel days』に、同時掲載しております。