第2話 旅じたく 7
犬の女の子、イヴとミルクが にじのかけらをさがして だいぼうけんに!
対象:小学校三年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
ところで、イヴが「ピッピとチッチのリサイクルショップ」へ出かけている間、
ミルクは何をしていたのでしょうか。
かのじょはポチといっしょに、魔女の畑へと出かけていました。
魔女の畑とは、リリスのお母さんの畑のことです。
そこは魔女と親しくない動物が行くには、
少しきけんな所なのです。
魔女の畑はおおぎ型の畑を八つ、
円じょうにならべて八角形をしていました。
そして八つそれぞれの畑に
「ねむり薬」や「ほれ薬」「ちょっぴり毒薬」といった、
魔女に必要な薬草を作っていました。
リリスのお母さんはそれだけではなく、
その畑で家庭のしょくたくにならぶ野菜も作っていました。
家計のためにね。
それぞれのおおぎ型の畑の間には、
うす茶色のレンガがしきつめてあって、
それが通路になっていました。
リリスのお母さんは畑の外側にもぐるっとレンガをしき、
きれいに地面を整えていました。
リリスに言わせると、ほうきで飛んで上からながめると、
畑はちょっとしたミステリーサークルのように見えるのだそうです。
八角形の畑の中心には、
ガラスばりのガーデンハウスが建っています。
そこには農具とか種とかじょうろとか、
リリスのお母さんが農園で必要な物
すべてがそろっていました。
またそこには、庭用のイスやテーブル、
かんたんなストーブ、お茶のセットなんかもありました。
なので農作業でつかれても、
リリスのお母さんは家まで帰らずに、
いつでもここでお茶を飲みながら一休みすることができるのでした。
ミルクは辺りを気にしながら、
レンガの小道を歩いて行きました。
ポチもその後ろをびくびくしながらついて行きます。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2024年7月10日です。
注意:作者がコメント欄を読むこと、またいかなる場合もコメントへ返信することはございません。読者の方のコミュニティーとして節度ある使用へのご理解に感謝いたします。
注意:この作品は 『小説家になろう』、『カクヨム』、『Novel days』に、同時掲載しております。