第1話 にじのかけら 17
犬の女の子、イヴとミルクが にじのかけらをさがして だいぼうけんに!
対象:小学校三年生位~
読み聞かせや癒されたい人にもおすすめ☆
「二台の自転車からはぼうを立てて、
そこに大きなかさを取りつけよう。
そうすれば雨の日でも旅を続けられるだろ。
それにもし休むとしても、
かさを開いておけば、自転車がぬれずにすむじゃないか。
次の日が晴れたとしても、
びしょぬれのサドルにこしかけなくちゃならないなんて、
いやなものだからね。
それからかさのてっぺんには、それぞれにライトをつけよう。
もちろん自転車の一番前と後ろにも……」
こうして、ケンは目新しい乗り物の
せっけい図をかきあげました。
見た目だけではなく、部屋の中の様子まで、
二人の意見を取り入れてじつに細かくです。
そしてケンは、そのせっけいず図の写しを作ると、
イヴとミルクにわたしてくれました。
こうしてケンをかんとくとした、ユニークな乗り物をつくる
プロジェクトが始まったのです。
その夜、ハンモックの中で
せっけい図をながめながらケンは思いました。
(すごいぞ、これは。
きっとぼくの今まで考えたアイディアや、
発明した物の中で、
一番すばらしい作品になるにちがいない。
こんなすてきなチャンスをもらえるなんて、
ぼくは何てラッキーなんだろう。
だれもがおどろくような、りっぱな乗り物をつくってみせる。
明日からいそがしくなるぞ……)
せっけい図をにぎりしめたまま、
ケンはあれこれ考えをめぐらせていましたが、
そのうちにうとうととねむってしまいました。
するとまどからのぞく天体の明かりが、
ケンのやわらかな毛をやさしくなでたのでした。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2024年6月13日です。
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