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婚約破棄物語  作者: 綾瀬海斗
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開幕 〜婚約破棄〜


「ミラージュ=クラウディア、出てこい!」


「ふぇっ?」


今日は学園の卒業パーティ。


滅多に食べられない料理に舌鼓を打っていると、なぜか自分の名前が呼ばれた。


慌てて呼ばれた方へと行くと、そこには婚約者のロデア=ジュロンがいた。


「クラウディア!」


私が来たことに気付いた婚約者は、厳しい顔つきで私の名前を怒鳴るように呼ぶ。


「そんなに怒鳴らなくても聞こえてますわ」


歩くスピードを緩め、近付こうとすると、「それ以上近付くな!」と止められた。


「ミラージュ=クラウディア!僕はお前と婚約破棄をする!」


「まあ…なぜですの?」


「理由は分かっているだろう?」


「いいえ、分かりませんわ」


「な……!」


彼の額にビキッと青筋が浮かぶのが見えた。


「自分の胸に手を当てて考えてみろ!」


そう言われたので胸に手を当てて考えてみるが、何も思い浮かばない。


「言われた通りにしてみましたが、分かりませんでしたわ」


困った表情を浮かべて首をコテンと傾げると、(あ、青筋が増えた)


「とぼけるな!カレンをいじめただろう!」


「…カレンとは一体、どこの御令嬢ですの?」


「貴様がいじめたカレン=デュレン嬢のことだ!」


「カレン=デュレン嬢とは、一体どなた?」


「貴様…!美しいピンクの髪に、透き通るような水色の瞳の令嬢だ!」


「まあ、あの方。そういう名前でしたのね」


「自分ていじめておいて、名前を知らないだと?ふざけるな!」


「ふざけるなと言われましても…私、あの方に一度も名前を名乗られてないので」


何度話をしようとも、貴族において名前を名乗らないことは知らないことを意味する。


それを知らないはずがないのだが、とうとう怒りが我慢出来なくなったらしい。


「ふざけるなー!!」


と地団駄を踏み始めた。


「まあ……」


思わず口元を扇で隠す。


侯爵家ともあろう方が、そのような態度を見せるなんて…。





婚約破棄物語に挑戦したくて、書いてみました。


初めてなので、不定期更新にはなりますが試行錯誤しつつ頑張ります!

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