楼桑村に黄巾軍襲来!?
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村男「大変だぁ〜黄巾の奴らが攻めてきやがった。避難しねぇとヤベェぞ」
村娘「きゃあ」
黄巾兵「ヘッヘッヘ。女は捕らえて男は殺せ〜」
劉備「もうここまで入り込んでいるのか。翼徳、雲長、助けるぞ」
張飛「おぅよ」
関羽「うむ」
先に戻っていた3人で黄巾兵を迎えうつ。
黄巾兵「敵はたった3人だ囲んで殺せぇー」
関羽「兄者、翼徳、ここは某に任せてもらおう。暴漢どもよ。青龍偃月刀のサビとなれい」
関羽の青龍偃月刀により周りを取り囲んでいた黄巾兵が薙ぎ払われる。
黄巾兵「なんだよコイツ。化け物だ。俺たちじゃかなわねぇ。人公将軍様に報告だ」
先発隊であった黄巾兵たちを取り敢えず追い返すことに成功した。
張飛「兄者、1人でいいところ持っていきやがってよ」
関羽「すまぬな翼徳。青龍偃月刀の試し切りをしてみたくてな」
劉備「翼徳、良いでは無いか。追い返せたのだ先ずはよしとするべきであろう」
張飛「大兄者がいうなら仕方ねぇ」
村娘「お助けいただき、ありがとうございます」
劉備「無事で良かった。皆に伝えて奥に避難するのだ」
村娘「はい」
田豫「玄徳、無事か?」
田豫は友人を心配していたのか字呼びになっていたが練兵していた100人の義勇兵を連れて合流した。
劉備「あぁ。国譲、そっちも無事でなによりだ」
関羽隊と張飛隊の義勇兵200も遅ればせながら駆け付けた。
義勇兵「遅れて申し訳ありませぬ」
関羽「遅いぞお前たち」
張飛「有事の際に備えろって言っただろう」
義賢「関羽殿も張飛殿もあまり怒らないであげてください。元は民です。慣れてないのは当たり前なのですからそれより御無事で良かったです。簡雍殿は?」
簡雍「おーいここだよ」
劉備「憲和、無事で良かった」
簡雍「劉備殿たちも無事で何よりだ」
義賢「まさか、この村に黄巾党が襲撃してくるとは」
関羽「うむ。人公将軍とやらを呼びに向かったそうだ」
義賢「人公将軍だって」
劉備「丁、知ってるのかい?」
義賢「黄巾党の党首大賢良師張角の弟の1人張梁です」
張飛「そいつは大物じゃねぇか。腕がなるぜ」
関羽「うむ。討ち取れば大戦果であろう」
義賢「うっ」
『大賢良師張角は民を思って立ち上がったが大きくなるにつれ統制が取れなくなり賊徒と成り果てた。楼桑村の戦いにおいて、周倉殿と廖化殿を探してください。張梁も討ち取ってはなりません。必ず達成してください。無理だった場合は死に直結します』
劉備「丁、急に頭を抑えてどうした?大丈夫か?」
義賢「兄上、心配をおかけして申し訳ございません。人公将軍の部隊を迎えうちましょう」
相変わらずこちらからの話は聞いてくれない一方的な会話だったが周倉、廖化と言えば関羽殿の腹心となる将たちだよな。ここで勧誘してしまえってことを言いたいのか?それに最後の不穏な言葉は何だよ。確か楼桑村に攻めてきた張梁軍の鄧茂を張飛殿が1突きで仕留め怒り狂った程遠志を関羽殿か1突きで仕留めたんだよな。そして相手側が撤退した。ということはタイムリミットは張飛殿が鄧茂を討つまでかよ。あまり時間が無いが流れも何もわからないぞ。
張飛「敵さんのお出ましだぜ」
田豫「皆防御陣形を劉備殿をお守りするのだ」
簡雍「後方支援に徹しようかねぇ」
関羽「腕がなりますなぁ」
劉備「皆、死ぬなよ」
えっ、タイムリミット早くない。
張梁「ウチの奴らを可愛がってくれたようだな義勇兵ども大兄者の崇高な教えがわからないのなら俺が滅してくれる。蒼天既に死す、黄天まさにたつべし」
黄巾兵「蒼天既に死す、黄天まさにたつべし」
張梁「鄧茂、敵を軽く捻って来い」
鄧茂「お任せください人公将軍様」
張飛「へぇ〜、イキのいいのがいるみたいだな。ちょっくら行ってくるぜ」
えっえっえっダメダメダメこれはまずい。戦場を見渡して周倉殿と廖化殿を探さないと。
張飛「我が名は、張翼徳。命知らずは大歓迎だぜ」
鄧茂「我が名は、鄧茂。命知らずが死ねぇ」
張飛「おいおい。何だそれは、止まって見えるぜ。オリャー」
鄧茂「何だ。グハッ」
張飛「敵将、鄧茂。張翼徳が討ち取ったー」
一瞬だった張飛殿が馬上から繰り出す丈八蛇矛による一突きで鄧茂が討ち死にした。
張飛「何でぇ。てんで弱いぜ。もっと骨のあるやつはいなぁかぁ」
張飛の一喝にビビらずに突っ込んでくる将がいた。
程遠志「テメェ。ふざけんじゃねぇぞ。鄧茂の仇取らせてもらう」
張飛「へぇ〜、イキの良いのがもう1人いるみたいだがここは兄者に譲るとすっか」
張飛殿の横を青龍偃月刀をぶら下げた関羽殿が駆け抜けて行く。
関羽「我が名は、関雲長。某のお相手を願おう」
程遠志「我が名は、程遠志。えぇい。どけぇい」
関羽殿の青龍偃月刀による一撃により程遠志はバッサリと斬り捨てられた。
程遠志「鄧茂、すまねぇ。グハッ」
関羽「敵将、程遠志。関雲長が討ち取ったー」
張梁「クソッ、一時撤退だ」
黄巾兵「化け物だぁーーー」
指揮官を2人も一撃で失い黄巾党は我先にと逃げ出し四散する。それを俺はみているしかできなかった。って違う周倉殿と廖化殿を探さないと。
劉備「義賢、どこに行くのだ。深追いするな。戻れ」
兄上の言葉も入らないぐらい焦っていた俺はあの言葉に導かれるように周倉殿と廖化殿を探す。そして、それが間違いだったと気付いた。
黄巾兵「へっへっへっ。1人でノコノコ追撃とはな。死ねぇい」
黄巾兵たちの繰り出す槍が全身を貫く。移ろいゆく意識の中、駆け付けた兄上の顔を見ながら俺は兄上に謝る。そして意識はそこで途絶えた。
劉備「丁、そんな。死ぬな。死ぬんじゃない」
義賢「兄上、申し訳ありません」
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