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えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。  作者: 揚惇命
2章 反董卓連合

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虎牢関攻防戦(承)

 ?『オー劉義賢よ。死んでしまうとは情け無い。えっ4人に囲まれて動ける呂布とか読めるかよですか。えーまだ理解できていないみたいですね。どうしてそうなったかを考えてください。えっ今回は割と良い動きだったじゃないかですか。煩わしいですね。えーい』

 義賢『話せるようになった。毎回死ぬたびに現れるアンタは何者なんだよ』

『初めまして、ではないですね。貴方をこの世界に呼んだ時に話してますからね』

 義賢『あの声の主かよ。アンタのおかげで劉備殿と楽しく過ごせてるって考えたら感謝するべきか』

『フフフ。そうですね。私の名前は甘氏カンシとでも呼んでください』

 義賢『甘氏だって!?劉玄徳の第一夫人で蜀の2代皇帝である劉禅リュウゼン公の母上様』

 甘氏『ですが私はそうですね。今生きてる甘氏とは別次元の存在パラレル甘氏なので、この先貴方と会う私は当然貴方のことは知りませんから安心してください』

 義賢『まぁ、そうだよな。ここって俺の精神世界みたいなものってことだろ』

 甘氏『いえ、正確には死んだものの魂が還る場所ですね。貴方は4回死んでます。そしてこれが私と話す最後となります。チュートリアルの終わりってことです』

 義賢『じゃあ、これ以降俺は死んだら蘇らないってことかよ!?』

 甘氏『あー、そのことについて、まだ気づいてなさそうだったので今回が最後なんです。本来は3回までなんですよ。貴方は私が望むルート、若しくはこれは凄いと思うルート以外を通ると理不尽に死にます。普通4人に囲まれて、赤兎馬に跨るだけで距離を取れると思います。不可能でしょ』

 義賢『そう言えば、何度も理不尽に殺されてる気が』

 甘氏『今回、貴方は凄いルートに到達してくれました。まさか劉虞軍が劉備軍傘下に加わり、韓馥軍の猛将張郃と麴義、それに軍師田豊が劉備軍に加わるなんて、ファインプレーでした。欲を言えば沮授も引き入れられれば尚グッドだったのですが』

 義賢『(さっきからバリバリの現代用語だらけが飛びかっている。ファインプレーってスポーツ好きだよな)』

 甘氏『ちょっと聞いてますか?』

 義賢『すっすみません』

 甘氏『はぁー。でなぜ貴方が今回理不尽に死んだのかの検討は付きましたか?』

 義賢『・・・・・・・・・』

 甘氏『はぁー。何のためにこの最初期で夢の共演の機会をあげたと思ってるんですか』

 義賢『夢の共演?』

 甘氏『反董卓連合の面々を見て、気付かないんですか?劉表と馬騰で察してくださいって思ってましたのに』

 義賢『まさか!?蜀の五虎大将か。そういえば何で袁紹軍に趙雲殿が居るんだろうと思ったんだよな。馬超殿はわかるけど。黄忠殿は居ないんじゃ』

 甘氏『はぁー。趙雲のこともわからなかったのですか?この時の趙雲は袁紹配下、それに劉表軍に黄忠が配下として居るのです』

 義賢『へぇーそうなんだ。でもさ劉表軍も馬騰軍戦場に居なかったし無理じゃね』

 甘氏『はぁー。凡人すぎる貴方にヒントをあげましょう。劉表軍は、反董卓連合の仲間割れを見て、荊州への帰還。馬騰軍は、突如現れた牛輔軍により壊滅的打撃を受けて涼州へ帰還』

 義賢『いやいやいや。どっちも範囲外での出来事じゃん。どうしろと』

 甘氏『はぁー。次回からは貴方自身でそれら全てを探らないといけないのですよ。まぁ、今回が最後なので出血大サービスしますけど。汜水関と虎牢関と馬騰軍と牛輔軍の争いは全て同時期なのです。汜水関で捕らえた董白をうまく使えば牛輔軍を虎牢関へと誘導できるかもしれませんね。その背を追い馬騰軍も虎牢関に着くでしょう。劉表軍の事ですが、王匡と劉岱が橋瑁を殺すのを阻止すれば良いのです。そうですね、例えば橋瑁に聞こえるところで噂話などしてみたら宜しいかと。内容は考えてくださいね。それでは、これにてチュートリアルは終了となります。次回からは御自身で探って、答えを見つけてくださいね。エンドレス死しないように祈ってますわ』

 義賢は遠くなっていく甘氏の言葉を聞きながら覚醒する。

 劉備「丁、どうしたんだ?」

 義賢「兄上、申し訳ありません。今何をしていたのですか?」

 劉備「捕らえた董白殿と徐栄殿を孫堅殿の元に護送するところだ」

 義賢「兄上、待ってください。少し董白と話をさせてください」

 劉備「わかった」

 義賢「董白、君にしか頼めない事があるんだ」

 董白「えっ?フン、まぁ良いわ。私にしか頼めないなら聞いてあげる」

 義賢「牛輔軍を虎牢関に誘導してほしい」

 董白「牛輔叔父様の軍は今、涼州から進軍してきた馬騰軍の相手をしてるはずよ。そんなことできないんだから」

 義賢「無理を承知で頼む。聞いてくれれば俺もお前の頼みを何でも聞く」

 董白「何でも良いのね?」

 義賢「あぁ」

 董白「良いわ。それなら貴方は私のペットになってもらうわ。何でもいうことを聞くペットよ」

 義賢「君が望むなら構わない」

 董白「うっ。(もうダメ。すごくタイプなの。だから私のそばに置きたいだけだったんだけど。この目は反則だわ)もーう。そんな目で見ないでよ。仕方ないわね。ペットは可哀想だから私を貴方の側に置きなさい。一生よ。わかったかしら」

 義賢「わかった」

 董白の書簡を見た牛輔軍は、虎牢関が落ちれば董卓の危機、それを防ぐために取って返して虎牢関へ向かうのだった。その背を突出していた馬超が追いかける。

 牛輔「董白様からの書簡だと。何!?全軍この場はこれまでする。すぐに虎牢関へ進軍だ」

 賈詡「何故です?ここで馬騰軍を壊滅させることが大事と考えます」

 牛輔「虎牢関がやばいそうなのだ。わかってくれ賈詡よ」

 賈詡「くっ」

 馬超「待て、逃げるのか」

 李傕「フン。貴様如きいつでも討ち取ってやる。だがどうしてもやり合いたいってなら追いかけてくるんだなぁ」

 馬超「舐めやがって」

 龐徳「若、お待ちを。(これも殿からの命。若を御守りせねばならぬ)」

 こうして馬超は龐徳と共に虎牢関へ到着するのであった。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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