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えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。  作者: 揚惇命
2章 反董卓連合

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董卓の暗殺を企てる曹操

 洛陽にて一大事が起ころうとしていた。その名も董卓暗殺事件である。董卓の専横に嫌気がさした司徒しと王允オウインが同じくどうにかしたいと考えていた曹操を邸宅に呼び作戦会議をしていた。

 王允「わざわざ御足労頂き感謝致しますぞ曹操殿」

 曹操「司徒様のお招きとあれば伺わぬ訳には参りますまい」

 王允「董卓様の治世をどう思われる?」

 曹操「そうですなぁ。このままではいずれ民による大暴動が起きるかと。ですがどうしようもありますまい。逆らえば身の破滅ですからな」

 王允「どうにかできるとしたら如何しますかな?」

 曹操「なんと!?王允殿は何か考えがあるのですか?」

 王允「えぇ、貂蝉チョウセンや。アレを持ってきてくれぬか?」

 貂蝉「はい。養父上」

 貂蝉が何かを持って現れると曹操は貂蝉のあまりの美しさに持っていた杯を落とす。

 曹操「美しい」

 貂蝉「えっ!?」

 曹操「いや、失礼した。こんなに美しい女性にお会いしたのは初めてでして」

 貂蝉「まぁお上手ですわね」

 王允「自慢の娘なのです」

 貂蝉「まぁ養父上まで。コチラでよろしかったでしょうか?」

 王允「あぁ、これだ」

 曹操「それはまさか七星宝刀しちせいほうとうですか?」

 王允「えぇ、この刀なら董卓様の油断を招くことができるかと」

 曹操「確かに可能な気がしますな。天下の名刀あの董卓が欲しがらないわけが無い」

 王允「後は懐深く忍び込めるものがいれば良いのですが」

 曹操「その役目、俺に任せてもらえないか?」

 王允「曹操殿、良いのですか?」

 曹操「あぁ。この代わり成功した暁には王允殿の娘貂蝉を貰い受けたい」

 貂蝉「!?」

 王允「貂蝉を!?しかし」

 貂蝉「養父上、私は構いません。曹操様が董卓様の暗殺を達成できた時、私は喜んでこの身を曹操様に捧げましょう」

 王允「貂蝉がそこまで言うのであれば養父として、異存はない。曹操殿が董卓様の暗殺を成し遂げた暁には2人の婚姻を認めましょうぞ」

 曹操「俄然やる気が湧いてきました。お任せください必ずや董卓を暗殺してご覧に入れる」

 曹操は王允から七星宝刀を受け取ると居所に戻り董卓からの呼び出しを待った。貂蝉はそれを見送りながらボソッと呟く。

 貂蝉「養父上、あの方は失敗してしまうかと」

 王允「貂蝉や。滅多なことを言うでない」

 貂蝉「私のためにと空回りして失敗する未来が見えます」

 王允「これ良しなさい。お前の予知は当たる確率が高いのだから」

 貂蝉「フフフ。どうやらまだ養父上の元に入れるようです。嬉しいですか?」

 王允「これ養父を誘惑するでない」

 貂蝉「クスクス」

 曹操が居所に帰ると董卓から深夜に話したいことがあるので来て欲しいと呼び出しが来た。

 曹操「運気が向いてきたな。貂蝉。必ずお前を俺の女にしてみせよう。待っていてくれ。フハハハ」

 意気揚々と董卓の居所に向かう曹操。

 董卓「愛い女じゃ」

 人妻「あぁん董卓様の逞しいので私をもっと愛して〜」

 董卓「わかっておる。お前の旦那は酷いやつじゃ。こんなに暴力を振るいおって。お前はこんなにも可愛いというのに」

 人妻「私も董卓様ともっと早くに知り合いたかった。そしたらあんな旦那と結婚なんてしなかった」

 董卓「今からでも良いではないか。お前はもうワシの女じゃ。毎日愛でてやる」

 人妻「あぁん嬉しいですわぁ。もっと突いてくださいまし」

 董卓「ここかここが良いのか」

 人妻「あぁん。そこ。そこが良いの〜中で出して出してくださいませ〜」

 董卓「逝くぞ。ワシの種で孕むが良い」

 人妻「あぁん。気持ちいい。逝く。逝っちゃう。はぁはぁはぁはぁ」

 王栄「あらあら、こんなに出してもらって羨ましいわぁ」

 董卓「次はお前じゃ」

 王栄「あぁん。本当にすぐ萎える霊帝と全然違ってずっと逞しい。こんなの知らなかったなんて」

 董卓「美しいお前を前にして立たぬ男など男ではないわ」

 王栄「あぁん。董卓様〜ずっと愛して〜」

 董卓「勿論じゃ。王栄よ。だから献帝のことはくれぐれも頼むぞ」

 王栄「わかっていますわぁ。あぁん。そこ。その奥を突いてくださいまし」

 董卓「ここであろう。女は皆ここが好きじゃからな。グフフ」

 王栄「あぁん。こんなに奥まで届くなんて。本当最高ですわぁ。独り占めなんて勿体無い。この幸せを沢山の人に知って貰いたいと女性たちを集めましたのに董卓様ったら旦那に暴力を受けていた女ばかり選ぶんですからぁ。あっ逝く逝っちゃう」

 董卓「王栄、女を傷つける馬鹿な男から奪う感覚が堪らないのだ。お前もワシの子をまた孕むが良い」

 王栄「えぇくださいまし。董卓様の御子を私にまたくださいまし。一度毒殺されようとした時点で私も死んだ身なのですから」

 董卓「そうではない。お前はワシと結ばれる運命であったのじゃ。そう悲観するでない。ワシのそばにある限り幸せにしてやるでな」

 王栄「董卓様〜はぁはぁ」

 董卓「曹操、すまぬ待たせたな」

 曹操「いえ、お楽しみのところを邪魔してしまい申し訳ありません」

 董卓「呼び出したのはこちらじゃ。忘れて楽しむなど失礼した」

 曹操「何用で俺をお呼びに」

 董卓「そうじゃ。ちょっと待っておれ」

 董卓が後ろを向いた。女2人も疲れて気を失っているチャンスだ。曹操は懐から七星宝刀を取り出すと構える。

 人妻「董卓様、危ない」

 董卓「なんじゃ、曹操、貴様まさかワシを殺そうとしておったのか?」

 曹操「いえ、天下の名刀を手に入れたので董卓様に献上したく懐から取り出したのを勘違いさせてしまったようで申し訳ございません」

 董卓「これは七星宝刀ではないか。このような品を有難い。これお前も謝るのだ」

 人妻「すみませぬ」

 曹操「良いのですよ」

 董卓「そうであった。馬が痩せ細っていると聞いたのでな馬をプレゼントしようと呼んだのじゃ。涼州りょうしゅうで鍛えた駿馬じゃぞ」

 曹操「これは有難い。ではこれにて失礼致します」

 董卓「うむ」

 王栄「あの男は董卓様を暗殺しようとしていましたわ。咄嗟の機転でかわしたといったところでしょう」

 董卓「なんじゃと!?李傕と郭汜を呼べ」

 李傕・郭汜「ここに」

 董卓「曹操を追い捕えるのじゃ」

 李傕・郭汜「心得た」

 曹操はその日のうちに故郷である許昌きょしょうに逃げ仰せたのである。そして袁紹と連絡を取る。董卓との大戦の火蓋が切って落とされようとしていた。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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