趙雲の過去
趙雲が樊玉鳳を連れて家に帰ると女性が1人せっせと炊事に風呂焚きをしていた。
樊玉鳳「曲者ですか」
趙雲「いや、私のもう1人の妻だ」
樊玉鳳「なんとそうでしたか。刀を出してすみません」
趙雲「私の妻で孫軟児という。ただいま」
孫軟児「趙雲、お帰り〜。わっ綺麗な人だ。ねぇ誰なの誰なの」
趙雲「そう詰め寄るな。玉鳳が困惑しているだろう」
孫軟児「玉鳳って言うのね。可愛い。あっ続きは、ご飯食べながらにするね」
樊玉鳳「孫軟児殿もお綺麗ですよ」
孫軟児「やだぁ。上手ね〜」
趙雲から樊玉鳳のことを根掘り葉掘り聞く孫軟児。
孫軟児「すご〜い。こんなに綺麗なのに。趙雲と互角に戦えるなんて。そして、趙雲の新しい妻。うんうん。趙雲のこと側で守ってね玉鳳ちゃん」
樊玉鳳「うむ。近いのだが」
孫軟児「だってこんなに可愛いんだもん。夜はどんな風に鳴いてくれるのかな。今からドキドキのワクワクだよ〜」
趙雲「何を言ってるのだ軟児?」
孫軟児「そんなの決まってるじゃない。今日は、趙雲も玉鳳ちゃんも寝かさないって事だよ」
樊玉鳳「えっ?」
趙雲「玉鳳、こうなった軟児は、止められない。すまない」
その夜、趙雲は疲れるまで相手をさせられ、樊玉鳳は、孫軟児にあらゆるところを開発させられた。
樊玉鳳「ハァハァハァハァハァ。まさか、新たな境地に目覚めそうになるとは思いもしなかった」
孫軟児「女の子同士も良いもんでしょ?それにしても、玉鳳ちゃんの色んな可愛い表情見られて、興奮がおさまらないよ。ってことで、趙雲もう一回ね」
趙雲「やめよ。もう、無理だ」
孫軟児「だーめ」
趙雲「あっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
孫軟児は、性に貪欲だった。文字通り、趙雲は疲れ果てて眠りに落ちていった。
孫軟児「あーあ、もうちょっと楽しみたかったのになぁ」
樊玉鳳「私ももう無理だ」
孫軟児「クスクス。でも久々にすっごく昂れたかな」
趙雲「グーグーグーもう無理だもう出ない。軟児、玉鳳」
樊玉鳳「夢でも私たちとやっているようだ」
孫軟児「そうね。玉鳳ちゃんは、趙雲の過去知らないだろうから教えてあげるね」
樊玉鳳「子龍の過去?」
孫軟児「うん。とあるところに常山に住む少年がいました」
樊玉鳳「いきなり始まるのね。まぁお聞きしましょう」
常山の少年の物語。とあるところに常山に住む少年が居たそうだ。その少年は、実直に槍術を極めていた。ある時、隣村に山賊が現れた。隣の県に住む可憐な女の子の両親は、金を渡そうとしたが山賊は、両親ではなくその女の子に目をつけた。両親は反対すると目の前で山賊になぶり殺しにされた。そこを颯爽と現れた少年は、数100人は居た山賊をバッタバッタと槍で刺し殺し、隣村の人たちとその女の子を救出した。両親を殺されて、身寄りの亡くなった女の子を引き取った少年と少女による同棲生活が始まる。
樊玉鳳「ちょっと待って」
孫軟児「ん?どうかしたのかな」
樊玉鳳「待って待って待って、なんで少年と少女と隠すのです。子龍と孫軟児殿のことでしょう?」
孫軟児「そうだけど、読み聞かせなんだから相手に想像させないとダメでしょ」
樊玉鳳「わかった。続きを聞きましょう」
少女は少年のことが気になり、聞いてみました。どうして1人なのかと。すると少年は、語りました。父と兄は、朝廷に呼ばれて、反乱を治める戦場に行ったきり帰ってこないと。それゆえ、1人で家を守っているのだと。少女には特技がありました。炊事と洗濯と風呂焚きです。少年のために美味しい料理を作り、少年が槍の訓練で汚した服を綺麗に洗い。お風呂を適温に温める。そんな甲斐甲斐しい生活の中、少年に変化が起きました。下がムズムズするらしいのです。少女は知っていました。これは男の子特有のアレだと。少女は、恥ずかしがる少年のズボンを剥ぎ、それを鎮めてあげることにしました。少年は、初めての感覚に気持ちよかったのか。それから張る時は、少女に処理をお願いしたのです。
樊玉鳳「待って待って待って、それ何歳の時なの。まさか貴方たち」
孫軟児「勿論、お互い14ぐらいかしら。黄巾の乱が起こる少し前だったからね」
樊玉鳳「成程、問題ないですね。続きをお聞きしましょう」
そんな生活が2年程経った時、少年の住む村に黄巾党が押し寄せてきました。その数数千です。村の者は、皆弱腰です。ですが若い者は逃げられても歳をとった者は逃げられません。少年は決断しました。自分がこの村を守ると。そう決断すると村の勇士を100人募り。100人隊を結成。白馬に跨り先頭を駆けるその姿は、まさに白馬将軍と呼ぶに相応しいものでした。何度も黄巾党を打ち破り、いつしか彼はこう名乗るのです常山の趙子龍と。それは、敵対する勢力に対しての少年から最後通告でした。この常山の村には、趙子龍がいるぞと。いつしか黄巾党にも知られ、常山に押し寄せると現れ名乗る。すると逃げ出していくのです。そんな少年のことをずっと支えたいと思った少女は、妻にしてほしいと告白するのでした。それが、私孫軟児なのです。
樊玉鳳「うん。知ってました。だって少年と少女は、明らかに子龍と孫軟児殿ですよね」
孫軟児「ブーブー。反応が薄いぞ玉鳳ちゃん」
樊玉鳳「ですが、成程、村人のために立ち上がり、果敢に黄巾党に挑んだ。だからこそ子龍の槍は、精錬されて、磨かれているのでしょうね。子龍に合う良い槍があれば良いのですが」
孫軟児「うん。私もね。それだけは、毎回探してるんだけどね。無いのよね。ほんと良い鍛治師でも居てくれたらなぁ」
小沛へと至る道にて。
???「クシュン」
行商人「お嬢さん、風邪かい?」
???「違うと思う。行商人のおじさん、小沛には、後どれくらいかかる?」
行商人「そうですなぁ。後数日もすれば着くと思いますよ」
???「そう。玄徳にいちゃん、元気かな。義賢は、相変わらずだな。きっと。皆んなと会うのも8年ぶりか。大きくなってるんだろうな。楽しみ」
行商人「お嬢さん?なんだが嬉しそうですね」
???「うん。ちょっとね」
劉備と義賢を知る小沛へと向かっているこの女性の正体とは?
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