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⑨合流しましょう。そうしましょう。

「さてと、早くオルカと合流しないと」

 

 俺は階段を下りオルカとの合流に急いだ。


「ここが最後か」

 

 降りた先は行き止まりだった。

 周りを見ても特に仕掛けのようなものは無い。

 体力的にもまだ余裕はある。

 ならば一旦戻ろうかと思った時、


「きゅあああああああああああああああああああ‼」


 かん高い声と共にオルカが落ちてきた。


「うおっ!」


 立っている場所に落ちて来たものだから、俺はとっさにオルカを抱き抱える形でキャッチする。


「危なかったー。ナイスキャッチ。ヒロト!」

「よかったな」


 とっさとはいえ自分でもよくキャッチできたと思う。

 それに先程から顔が近いので、すぐにオルカを降ろした。


「それにしてもヒロトと合流出来てよかった。こっちはあれから特に何もなかったけど、そっちはどうだった?」

「こっちもほとんど何も無し。滑り台を滑って来ただけだ」

「そっか。でもいいや。ヒロトと合流できたし」


 確かに合流したのはいいけど。


「ここからどうすればいいんだ?」


 たどり着いた場所は行き止まり。

 広さはかなり広いし、空気もあるのは助かるがこのまま何も無しなのか。


「あっれ~、奥まで来たらちゃんとあるって言っていたのになぁ~」


 オルカの様子からしても俺を騙しているように思えない。


「もしかしたら、隠し扉とかがあるかもしれないし、ちょっと調べてみるか」

「いいね! やってみようか。そうしたら………えい! ってあれ?」


 オルカが奥の壁に手を触れた瞬間ガコッと側面の壁が凹んだ。

 もしかして隠し扉の鍵かと思ったが、それは大間違いだった。


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