③依頼者オルカ・ラグーン
「さてと。どうしたものか」
俺は烈火の猛牛を追放されただけだ。
準備をして辞めたわけではないのでこの後どうすればいいのやら。
訳があって本当に金がないので、なんとか依頼をもらって今日の金を稼ぎたいのだが、依頼がほとんどいいのが残っていねぇ。
「くぁああああ。これじゃどうすんの俺。今からフィンクスに頭を下げたら、もう今後あいつ言うことから逃げることは出来ないし…………」
こうなったら仕方がない。この補助系魔法を得意としている依頼を受けてみるとするか。
しばらくの間、依頼主を待っていると受付さんに案内された少女が現れた。
「ごめんなさい。お待たせしました。ええっと。お名前はヒロトであっているかな?」
現れたのは白髪と黒髪がちょうど真ん中ぐらいで別れた髪をした少女。
更に特徴的なのがまつ毛は白く、目は大きく黒いといったここらへんではあまり見ない姿をした少女だった。
依頼者の名前はオルカ・ラグーン。
見たところ年は同じぐらいか。
「名前はヒロトで合ってる。それと、そんなに待っていないからいいよ。それで依頼ってどういうことすればいい?」
書かれていた内容には補助系魔法を得意としている人を求めているだけだ。
「依頼の内容のそのままだよ。私がお願いする補助系魔法をかけてもらうだけ。それで上昇具合で報酬を払う。ってだけだよ」
オルカが言う内容からすると魔法の能力次第で報酬が変化するということか。
ならば簡単なことだ。
「分かった。それじゃ始めるとするか」
「待ってまって。ここで魔法をかけられても評価することが出来ないよ。移動しよ」
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