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第五十九話 『読みの精度』

 クルシャ・エーデルティーの背後から繰り出される一対の氷の翼、氷墓之翼(アイスウイング)

 それをオレはただ、佇みながら傍観していた。


 パキパキと割れるような音を鳴らしながら、獲物を捕らえようと伸びていく氷。

 だけど、氷の檻がオレに届くことはない。


 何故なら、オレは今クルシャの()に位置しているのだから。

 氷墓之翼(アイスウイング)の効果範囲、後方120度の地点にいなければ凍りつくことはなかった。


 クルシャと視線が合う。

 彼女の目が見開かれた。


 まるで幽霊に出会ったときのような。

 いるはずがないものを見つけたかのような、驚きに満ちた表情をクルシャは浮かべていた。


「なんで……」


 ゆっくりとクルシャの口が開かれる。

 なんでと言われても、事実そこにいるのだから仕方ない。

 氷墓之翼(アイスウイング)はオレを捉えることができなかった。

 それこそが現実であった。


 彼女は慌てて、氷の翼の中を見る。

 氷の翼が何も捕らえていないということはない。

 彼女は背後に現れた影に反応して、氷墓之翼(アイスウイング)を発動したはずなのだから。


 だけど、氷の墓に捕らえられているのはオレじゃない。

 金属でできた一本の黒い棒であった。


「何これ……」


 クルシャが戸惑いの声をあげるのも無理はない。

 彼女はこの棒の正体を知らないのだから。


 それはオレが飛行(フライ)用に用意してあった、空を飛ぶにあたって身体を乗せる棒だ。

 ネオンが使う箒に代わる棒。

 それ自体に何かの術式が記されているわけではなく、ただ翼を生やす支柱のために試験に持ち寄ったものだ。


 彼女が真に知りたいのはその棒の用途じゃない。

 どうしてそれが氷墓之翼(アイスウイング)の中に存在しているのかだろう。

 懇切丁寧に教えてやることにする。


「それは元々ネオンとの戦いで必要な魔道具でもないただの棒なんだけどな。試験中ずっと持ち歩いているのも邪魔だから、白鳩索敵(ホワイトピジョン)っていう魔術で作られた飛翔物に括り付けて運んでいたんだ」


 試験開始直後に持っていた棒を、クルシャとの戦いが始まったときに持っていなかったのはそういう理由だ。

 白鳩索敵(ホワイトピジョン)は上空からの視界を得るためだけに展開していたわけじゃない。

 棒を運搬するための用途もあったのだ。


「で、白鳩索敵(ホワイトピジョン)を解除すれば、括り付けられていた棒は落下するだろ? お前はそれをオレが瞬歩(ブリンク)で跳んできた影だと勘違いしたんだ。本当は横に跳んでいるにも関わらず」

「何、その偶然……」

「偶然? 随分甘く見られたものだな」


 クルシャの呟きを一笑しながら、告げることにする。


「狙ってやったに決まってるだろ。じゃなきゃ、雷走強化(ライトニングランナー)で仕掛けるタイミングでちょうど白鳩索敵(ホワイトピジョン)を解除したりしない」


 白鳩索敵(ホワイトピジョン)は事前に定められた軌道上しか飛ぶことしかできない。

 今回オレが白鳩索敵(ホワイトピジョン)に与えていたのは、自分のいる場所の上空付近を旋回する命令だ。


 旋回経路がクルシャの後ろに来るような瞬間に解除でもしない限り、都合よく彼女の背後に棒が落ちることもない。

 すべては必然の産物であった。


「何を言ってるの……? そんなわけあるはずがない」

「どうしてそう思うんだ?」

「だって、そんなことをする意味がないから。私が詠唱なしに氷墓之翼(アイスウイング)を発動するとわかっていない限り――」

「いや、予想していないわけがないだろ。お前が無詠唱魔術を使ってくるのなんて」


 何、頓珍漢なことを言ってるんだ。

 呆れながらクルシャに言い放つことにする。


「入学当初の決闘でネオンが無詠唱魔術を使うことは知ってるんだ。ネオンとペアを組んだ時点で、お前が無詠唱魔術を教わる可能性は出てくる。それをケアしないほど、オレは馬鹿じゃないさ」


 クルシャと戦う可能性が出てきた時点で、彼女の戦い方を徹底的に研究することを決めた。

 ここでいう研究とは、その時点での戦力の分析ではない。

 試験が行われる時点での、彼女の戦力の分析だ。

 分析は現在の能力を参照するだけでなく、将来的に成長し得る能力を考慮しなければ意味がない。


 現にここ一ヶ月、クルシャの動向は探れるだけ探っていた。

 自分も頻繁に利用している魔術戦の練習フィールドの貸し出し記録を見たところ、ペアが決まってからというもの、クルシャとネオンの両者の名で申請されているものがいくつかあった。

 それを見つけた時点で、クルシャが無詠唱魔術を教わっている可能性は高いと踏んでいた。


「それに戦い方も割とあからさまだったしな。意図的に背後に隙を作っていただろ? あれじゃあ、後ろから攻撃してくださいと言っているみたいなものだ」


 慣れない無詠唱魔術を使うにあたって、クルシャの戦い方には不自然さが現れていた。

 無詠唱魔術での戦いはオレに一日の長がある。

 その不自然さに気づけないほど、オレの勘は鈍っていなかった。


 だから一旦探りを入れた。

 不用意に背後を取るのではなく、一度フェイントを入れてクッションを挟むことにしたのだ。


 接近戦をするにあたって、上空から第二の視界を得る白鳩索敵(ホワイトピジョン)の存在は邪魔だった。

 でも、単に白鳩索敵(ホワイトピジョン)を解除するんじゃもったいない。

 だから、クルシャが何を狙っているのか探るために白鳩索敵(ホワイトピジョン)を利用することにしたのだ。


 白鳩索敵(ホワイトピジョン)を解除して、飛行(フライ)用の棒を落とすというのは戦いの途中に思いついたアドリブ的なアイデアだ。

 事前に考えていたものじゃない。


 なので、釣れたらラッキーくらいの気持ちで行ったわけだが、結果はものの見事成功して、クルシャに無詠唱魔術を使わせることができた。

 咄嗟の思いつきにしては充分すぎる成果だった。


「でも、案外拍子抜けだったな。こんなに簡単に勝てると思ってなかった」

「何、勝負が終わったような口ぶりしているの……? 私はまだ――」

「終わっただろ。だって、お前ほとんど魔力残ってないだろ?」

「――っ!」


 クルシャが図星を突かれたような表情を浮かべる。

 どうやらオレの推測は当たっていたらしい。


「無詠唱魔術は魔力の消費量が桁違いだ。そして、お前が無詠唱魔術を学び始めたのが一ヶ月前。そこから増やせる魔力なんてたかが知れている」


 自分が無詠唱魔術を学び始めた頃の経験から計算すると、最大効率で魔力を増やす練習をしたところで、一ヶ月じゃ元の二倍くらいしか魔力量を増やすことができない。

 そして、入学試験の魔力量測定試験の結果でクルシャの名前が五位以内に入っていないことからも、特段魔力量が多いわけではないのは把握していた。


 おそらくクルシャの元の魔力量は、オレが無詠唱魔術を学び始める前と同等くらいだ。

 授業中も魔術を使用していたことから、彼女がオレと同じように朝夕の二セットで魔力を使い切る訓練をしていたとは考えにくい。

 良くて、夕方の一セットというところだろうか。

 よって、クルシャの現在の魔力量は1.5倍程度しか増えていないと推測できた。


 クルシャが使う可能性のある無詠唱魔術は、すべて事前にどのくらい魔力を消費するか調べていた。

 もちろん氷墓之翼(アイスウイング)もその中に入っている。


 オレが無詠唱で氷墓之翼(アイスウイング)を使ったところ、クルシャの現在の魔力量換算で六割くらい消費されるという結果であった。

 氷魔術のスペシャリストである彼女なら、もっと効率良く発動することができるだろう。

 厳しく見積もって四割の魔力消費。

 それがオレの計算結果だ。


「今まで戦いで使っていた魔術と、ここに来るのに使った持続強化(ブースト)の消費魔力量を合わせると、だいたい総魔力量の九割近く使う計算になる。もう今のお前は無詠唱魔術どころか普通に魔術戦するのも難しいくらいリソースを失っているんじゃないか?」


 戦いの前からクルシャにはリソースを削っていく消耗戦を仕掛けると決めていた。

 最初は氷攻めからの加温状態(ヒートモード)の強要で体力を削っていたが、何も魔術戦においてリソースとは体力だけではない。

 魔力も重要なリソースの一つである。


 長期戦により体力と魔力を削って、クルシャを戦闘不可能な状態に陥らせる。

 それこそが作戦の本命だった。


「そうよ、私はもうろくに魔術を放つ魔力もない……」


 クルシャは俯きながら呟く。

 もちろん短期戦で勝てる方法がなかったわけじゃない。


 ただ勝負を早く決めるために攻めに集中すると、咄嗟に放ってきたクルシャの無詠唱魔術に反応がしづらくなる。

 彼女がどんな無詠唱魔術を使うかわからない状況では、リスクの高い選択肢であった。


「どうして私が負けるの……。貴方と違って、魔術戦にすべてを捧げてきたのに……」


 崩れ落ちて、放心状態になるクルシャに言ってやることにする。


「その考え方が間違ってるんだよ。すべてを捧げたから強くなれる? 何、馬鹿なことを言ってるんだ。魔術戦の頂きを目指す者なら、人生のすべてを捧げることなんて当然だろ。そんな当たり前のことを誇らしげに言うな」


 それは魔術戦に限らず言えることだ。

 人間、何かを成し遂げるには犠牲が付き物なのだ。

 叶えたい夢が難しければ難しいほど、払う代償も大きくなる。


 ほぼすべての人間が魔術を扱うこの世界で、魔術戦魔導師になるということは上位0.01%以上の実力者になるということである。

 それほどの願いを叶えようとするなら、人生を懸けることくらい特別なことじゃなかった。


「魔術戦魔導師になろうしてる奴なんてな、誰だって人生懸けてるんだよ。そこをはき違えるな。その上で才能だったり、環境だったり、運だったり。どうやっても覆せない壁もある。それが現実だ」


 払った代償が大きければ大きいほど強くなれる世界だったら、生体術式(ギフト)の代償として寿命の半分を支払ったオレは、誰よりも強くなっていなければならない。

 けれど、事実は違う。

 因縁の相手レイル・ティエティスとの間には、未だ大きな実力差がはだかっていた。


 それは異世界転生者とそうでないものの違いだ。

 神によって定められた絶対的な壁。

 絶対的な壁は越えられないからこそ、絶対的なのだ。


「でも、だから面白いんだろ。人生のすべてを費やしても届かないかもしれない夢だから、目指すだけの価値があるんだ。努力するだけで簡単に成し遂げられる夢なんて、そんなの目指しても何も面白くない」


 世の中には天才という奴がいる。

 オレみたいな天才と言われていただけの、まやかしとは違って。

 本物の天才が。


 凡人がどんなに頑張っても届かないと思える存在。

 それが天才だ。

 そんな存在がいるからこそ、人々は憧れを抱いたり、羨んだり、熱狂したりするのだ。


 それはこの世界で魔術での戦いが興行的な催しになっていることも然り。

 向こうの世界でスポーツが興行的な催しになっていることも然り。


 人は自分の手の届かない存在があるからこそ、そこに光を見出す。

 才能がない世界なんて、それこそ無味乾燥な世界だ。


「それにもかかわらず、お前はしてきた努力を口実に、将来の成功を自分に言い聞かせていた。まるで現実から目を背けるように。そんなんじゃ、いつまで経っても一流にはなれねえよ」

「私のことを知ったような口を……」


 クルシャは唇を噛みしめながら睨んでくる。

 こちらの指摘を否定したいのだろう。


 だけど、それは間違いだ。

 事実を突きつけるために、オレは問いかけた。


「じゃあ、なんでこの学校に入学したんだ?」

「なんでって……」

「リーリエ魔導学園は一応トップクラスのランクに入る学校だが、決してトップじゃない。魔法都市プリシラの中ではせいぜい四、五番目だ。王都の学校を含めるともっと下になる。でも、お前はわざわざこの学校に入学してきた。お前の実力だったら、もっと上の学校にも入学できたんじゃないか?」


 リーリエ魔導学園は平民を積極的に受け入れることに力を入れている学校である。

 金がなくて奨学金目当てでもない限り、貴族が目指すメリットはないと言っていい。


 クルシャの父親はAクラス常連魔術戦魔導師。

 年に何億セスも稼いでいる立場である。

 エーデルティー家に金がないということはまずあり得なかった。


「でも、お前はリーリエ魔導学園を選んだ。これは勝手な推測だけど、トップの成績を取りたかったんじゃないか? ぶっちゃけお前の実力じゃ、ここより上の学校じゃトップは取れない。強い奴はいくらでもいるからな」


 魔術戦魔導師を目指していた頃のオレがいくら「常勝」なんて呼ばれようと、同年代の魔術師に試合で負けたことがないわけじゃない。

 オレ相手に何度か白星をあげてくるような奴がいたのも事実である。

 その中にクルシャ・エーデルティーの名はなかった。


「強い奴に挑むことを諦めて、格下狩りに精を出しているようじゃ、強くなれるものもなれねえだろ」


 格上ばかりと戦いすぎて負け癖がついているフィナを注意したことがあるが、格下ばかりと戦っても強くなれるわけじゃない。

 当然の如く、格上にチャレンジし続ける方が強くなれるに決まっていた。


 魔術戦魔導師になるにあたって、メンタルの強さは最も重要と言われている。

 きっとそのメンタル面において、クルシャ・エーデルティーという人間は大きな欠点を抱えている。


 自分の今の実力じゃ魔術戦魔導師になるのが難しい。

 そう認めることが怖くて、現実から目を逸らし続けている。


 自分がしてきた努力を自己弁護に使って気を紛らわしたり、強敵から逃れる環境に身を置いたのもこれが原因だ。

 そして、そのメンタルの弱さは魔術戦魔導師を目指すにあたって致命的なものだった。


 クルシャ・エーデルティーという魔術師に成長の見込みはない。

 こちらの指摘に、彼女は目を背けるように叫ぶ。


「そんなことない! 私は貴方に挑んだ! 格下ばかりと戦って喜んでいるわけじゃない!」

「いや、オレは格下だろ。魔術戦の表舞台からもう三年近く離れているんだ。オレが弱くなって、勝てるようになったと判断したから挑んだんだろ?」

「――っ」


 クルシャが「堕ちた天才」という言葉を多用していたことからも、これは間違いないだろう。

 彼女はオレに勝てると判断したから、この学科特殊試験で勝負を仕掛けてきたのだ。


「そもそもな、本当に強い奴と戦おうとしてるんだったら、オレなんかじゃなくネオンに挑むべきなんだよ。だって、ネオンはオレに一度勝ったんだから。でも、お前はそのネオンとペアを組んだ。唯一の自分より格上の人間と戦うことを避けるように」


 こいつは見たくないものから目を背け、楽な方向に逃げようとする習性がある。

 無詠唱魔術という手っ取り早くオレに勝てる手段を、ネオンから伝授してもらっていたのも、この傾向が見て取れた。


「でも、助かったよ。お前が無詠唱魔術に頼ってくれて。おかげて簡単にリソースを削れたからな。無詠唱魔術を使わずに、じっくり戦われていた方がよっぽどキツかった」


 クルシャとの戦いにおいて、オレはこの世界に従来からある魔術技術だけで戦うという縛りを課していた。

 よって、無詠唱魔術を使うつもりもなかった。


 無詠唱魔術が使えないとなると、有利なのは長年この世界の魔術戦を学んでいるクルシャである。

 現に氷墓之翼(アイスウイング)を使ってくる前の状況では、確実にこちらが勝負を決められる手はなかった。

 あのまま体力を削り続けることになり、状況によっては負ける展開も充分にあった。


「それに無詠唱化したのが氷墓之翼(アイスウイング)なのも助かった。使い慣れているから簡単に覚えられたみたいな理由だったんだろ? 氷墓之翼(アイスウイング)を選んだのは。おかげで次の戦いに向けて、充分すぎる魔力を温存することができた」


 そもそも無詠唱魔術を学ぶんだったら、オレのように身体強化(レイズ)瞬歩(ブリンク)を最初に無詠唱化するべきなのだ。

 それが今の魔術戦環境の中で一番強くなれる方法である。

 にもかかわらず、彼女は自分の得意魔術を無詠唱化する選択をした。


 もしクルシャが使ってきたのが無詠唱瞬歩(ブリンク)だったら、こちらは縛りを排除してでも、無詠唱魔術で対処しなければならなかったかもしれない。

 そうなれば、残り魔力量の面でネオン戦に影響が出ていた。


「勝負が決まったにもかかわらず、ことごとく心を折りにくるのね……。さすがは悪名高きオーラルド・オースティン……」


 へたり込んだクルシャの顔からは、既に生気は失われていた。

 地面に垂れた水色の長い髪は、土埃にまみれて濁っている。


 これは異世界転生者がもたらした、無詠唱魔術という過ぎたテクノロジーを使った報いだ。

 彼女を魔術戦の表舞台から消すために、オレは意図的に心を折る言葉を選んでいた。


「ああ、容赦という言葉はオレの辞書にないからな」


 そうして、虚ろな瞳の彼女に宣言する。


「お前は早々に諦めたかもしれないけどな。オレはネオン・アスタルテに挑むぞ。そして、奴に勝ってやる」

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[良い点] オーラルドのこの容赦なさ大好きです
[良い点] 面白い作品あるなと思ったらうどんさんで納得しました。 [一言] 今後も楽しみにしています。
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