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エイプリルフール
四月一日はエイプリルフールとされ、嘘をついても良い日という欧州の風習があります。
この起源は諸説ありますが、私が知る話ではローマ帝国に遡ります。
ローマ帝国では新しい年の閣僚は四月一日に任命される決まりで、貴族たちは午後の任命式に備えて準備を行っていました。
そこで悪戯心の発揮です。
貴族同士で「お前が任命される」と嘘を吹き込みます。
それを信じた側は祝宴の準備を整えて政府の使者を待ちました。
ところがやって来るのは、嘘を吹き込んだ当人です。
ここでドッキリ大成功ですね。ネタばらしをして、集まった一同からは笑いと祝儀が贈られます。
その後は宴会を開いて終わりです。
この故事に基づいて、エイプリルフールの嘘は午前中のみで、午後にはネタばらしをしなければなりません。
一種の交流行事ですから、あまり派手には行わないのもマナーの一つです。
さて今回で「みちくさ」は五十回でした。
これを期に「みちくさ」は終了します。短い期間ではありましたが、ご愛読ありがとうございました。