コンパイラとアセンブラ
コンピューター用語の話ではありません。
その昔、麻宮騎亜さんが描いた漫画の話です。
電脳世界から現実世界を侵略に来た、コンパイラとアセンブラが失敗し、二人を消す為に次々と刺客が送り込まれる物語です。
こう書くと真面目な内容に思えますが、実際には様々なパロディを盛り込んだギャグマンガです。
特にアセンブラの超四話は、本来収録されるはずの巻ではなく、別の巻に収録されています。
某国際救助隊のパロディでしたが、版権の問題があったと思います。連載中は商業誌に掲載されていたのですが、今から思うと「よく掲載できたな」という感想です。
それ以外にも麻雀を打つ話の時は「あんた、背中が煤けてるぜ」とか、首都高速でカーバトルする話では勝った数だけボンネットに星を入れるなど、今の若い方々には全く分からないネタ満載でした。
ライトノベルの吉岡平先生も、「鉄甲巨兵SOME-LINE」では合体ロボットものの定番をこれでもかというぐらい盛り込んだ結果、カミソリ入りのファンレターを頂いたそうです。
あの御仁の場合、出世作の「無責任艦長タイラー」シリーズそのものがパロディのオンパレードですし、「アイドル防衛隊ハミングバード」もモチーフは某国際救助隊です。
そう言えば「妖世紀水滸伝」では年を重ねたオタクの末路のような内容も散見されましたが、現実世界では似たような状況に陥っていますね。
作中ではVHS再生機でしたが、現実ではLDプレイヤーの生産してないですから、ハミバのLDが見られなくなります。
おお怖っ。
アセンブラ役、水谷裕子さん
アザリン役、本田智恵子さん(カセット文庫版)
タイラー役、辻谷耕司さん(アニメ版)
お亡くなりになった声優さんに、哀悼を捧げます。
取石卯月役、草地章江さんは引退されております。




