温故知新
最近は異世界転移が流行していますが、前世紀にも異世界転移物語はありました。
アニメで言えば
「魔法騎士レイアース」
「魔神英雄伝ワタル」
「ふしぎ遊戯」
「NG騎士ラムネ&40」
などですね。
これらの物語の目的は、現実世界に帰ることが主目的で、その為に異世界を救うという展開です。
最近の異世界転移で「旗揚げけものみち」のように現実世界へ帰ろうとしない展開は、前世紀では稀有です。
この異世界転移とは逆に、異世界から現実世界に何かが来るという物語は圧倒的多数です。
日常に非日常を混ぜるという手法は割と安直ですから、余程の力量がないとありきたりで終わってしまいます。
こうした物語を円滑に進めるには「巻き込まれ型」と呼ばれる類型が便利です。
例えば、「伝説の勇者として召喚」は王道です。ここで独自路線を進むには「有り得ないほど慎重(慎重勇者)」とか「虚弱体質」などを付加するのが良いでしょう。
現実世界を舞台にするなら、突如出現した異世界の侵略者に対して、主人公たちが変身して戦うという物語が王道ですね。
こうした物語に飽き足らない者が、完全なる異世界での冒険譚を開拓したのが「ロードス島戦記」や「スレイヤーズ」でしょう。
こうした昔の作品を振り返ることで、新しい物語の扉が開かれるかもしれません。
ところで、異世界転移の元祖は荘子の「邯鄲の夢」で良いでしょうか?
それとも夢オチの元祖でしょうか?




