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三
論語の中に「吾日三省吾身」という格言があります。
「三度」というのは我慢の限界でもあり、「仏の顔も三度まで」と使われています。
三国志演義では、諸葛孔明を迎えるのに「三顧の礼」で誠意を尽くしました。
他に「二度あることは三度ある」「三度目の正直」もありますね。
三度ぐらい質問を重ねると、真実に辿り着いたりします。
例えば遅刻の理由を尋ねると、答えは朝寝坊となるでしょう。では朝寝坊の原因を追及すれば
前夜の就寝が遅かったと回答すると思います。
就寝時間が遅かった理由を尋ねて、ゲームに熱中したと答えれば、朝寝坊の原因はゲームにあると判断できます。
このように「三」は人類全体でも多用される数字です。
三位一体とは、父と子と聖霊の意味でキリスト教では重要な枠組みです。
我が国でも、造化三神、三貴神、三種神器と三組が使われます。
合戦の出陣式でも、打ち鮑・勝ち栗・昆布の三組が用いられ、三献の儀では婚姻の絆を深めます。
「三」を巧く使うことで、物語にも深みが出ます。
お好きでしょう?
恋愛の三角関係。