反実仮想
先日、朝のニュース番組で紹介されていたのが、薩摩藩で行われていた「反実仮想」でした。
現実には起こっていない現象に対して、対策を討議するという内容らしいのですが、いわゆる「危険予知活動」とか「リスクマネジメント」と呼ばれる手法に通じていると思われます。
義務教育に「危険予知活動」と「PDCAサイクル」を盛り込んで学習させると、企業にも社会にも好循環が生まれるでしょう。
例えば交通事故を題材に、「事故の発生原因」、「原因を生む状況」、「対策」と言った「危険予知活動」を幼少時代から培うことで事故は減ると思います。
「PDCAサイクル」では「計画Plan」を立て、「行動Do」を起こし、その結果を「解析Check」して、次の「対策Action」へ繋げて行く方法論を通じて、社会は螺旋状に発展します。
つまり、「PDCAサイクル」の「対策」部分が「危険予知活動」を兼ねることで、社会的危険要因を特定して、予防的に排除できる仕組みを構築可能とするでしょう。
具体的に今回の武漢肺炎で適用した場合、感染者が国内に入って、感染拡大の危険性を考慮すれば、最初から入国させないのが最も簡単で確実であると結論が得られます。
ですが、その悪影響が経済に及ぼす可能性も考慮すれば、入国拒否だけの対応では難しいですね。ですから、検査をして入国許可をするに当たっては、見逃すという危険要因の排除が必要になります。
「反実仮想」を敷衍すると、「もしも他国の軍隊が攻めて来たら」という御題で討議が始まって、憲法改正の流れになるでしょうから、きっと立ち消えになるでしょう。




