假名遣ひ
今回は旧仮名遣いと旧字体でのお届けです。
まだまだ勉強中ですので、漏れがあればご容赦下さい。
尚、固有名詞と引用部分については原文ままです。
假名遣ひについてです。
現在の假名遣ひは「現代仮名遣い」として昭和61年に内閣告示として定められました。
あくまでも原則論で、例外も有ますが特に3「科学、技術、芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない」は重要です。
著作權保護の觀點から言へば、「原文は改變出來ませぬ」ので例へば夏目漱石の著書等の假名遣ひを「現代仮名遣い」に直す亊や漢字を平假名に直す亊は著作權の侵害と成ます。
つまり國語教科書に掲載する際に假名遣ひや舊字體を改變すると、著作權の侵害に當るのですが此を批判する向きは有ませぬ。
舊假名遣ひの利點は、漢字を舊假名遣ひで表記して法則に從て撥音すると、原語に近い撥音に成ると云ふ點でせうか。
一例を示すと「王」ですね。
「現代仮名遣い」では「おうou」ですが舊假名遣ひでは「わうwau」と表記されます。この「うu」の撥音を「んng」と讀むと「わんwang」となり、原語に近ひ撥音に成ます。
江戸時代の武士や明治初期の人々は此のやうにして、日本語と外國語の違ひを理解し、應用してゐました。
他にも、日本人の御名前を紹介する番組で「井」さんが紹介されてゐたのですが、ローマ字表記では「I」一文字で不便で有ると話されてゐました。
此の問題も舊假名遣ひで解決出來ます。何故なら、「井」の讀みは現代仮名遣いでは「い」ですが、舊假名遣ひでは「ゐ」と表記されますのでローマ字表記では「Wi」に成ます。
ややこしひのは「井伊」で舊假名遣ひのローマ字表記では「Wii」となりゲーム機に成てしまひます。




