天長節
二月二十三日は、今上陛下の聖誕の日です。
今年から祝日となりましたが、実はそれ以前にこの日を祝日にしようとする動きがありました。
二二三を「ふじさん=富士山」と読んで、「山の日」に定めようとする動きが平成の初め頃からあったようですが、「そんな活動しなくても、祝日になりますよ」の一言で山の日は別の日付で定められました。
皇統は男系で繋がれておりますが、国際的に見ても女系に変わると「王朝交代」つまり、国が変わったと見られます。
最近、俄に起こった女系容認は我が国の滅亡を歓迎する論です。百年前なら不敬罪に問われ、朝敵として成敗されてしまう暴論です。
英王室は長子優先ですが、それは百年戦争の影響です。フランスの領土欲しさに女性の相続権と王位継承を主張して戦争した為、以後は撤回できずに女系容認で何度も王朝交代しています。
我が国の男系継承は少なく見ても1500年を超えて、現存する王朝としては最も古い人類全体の宝です。その皇統を滅ぼすような女系容認は人類全体への挑戦ですね。
皇統存続の知恵は古事記や醍醐天皇らによって明らかになっておりますので、現代に生きる我々は子孫たちにも先人たちにも誇れる皇統存続を維持しなければなりません。
男系継承は人類全体の願いです。
尚、歴代には女性天皇も存在しますが、全て男系です。
殊に、元正天皇は母も元明天皇として即位しており女系と錯覚させますが、父は草壁皇子(天武天皇皇太子)でしたので男系継承です。
皇統譜には草壁皇子の名も記載されております。
長子相続を主張される方は我が国の歴史を知らないと断言できます。
我が国の神話の始まりは造化三神から別天神を経て、イザナギ・イザナミの神漏伎に繋がり、その長子は「蛭子」として海に流されてしまいます。
その後、国生み・神生みを経てイザナミ命は亡くなり、冥界へ助けに行ったイザナギ命が地上に戻って御祓した時に成りました三貴神が天地を治めるよう命じられます。
天は昼を天照大御神が、夜を月読命が治めるよう命じられ、地は末子の素戔嗚尊が治めるよう命じられていますので、長子相続ではありません。
また、天照大御神と素戔嗚尊の誓約によって成りました神が天孫降臨しますので、ここでも男系継承が行われています。
初代神武天皇も末子でした。
また現皇室の直接祖先も、閑院宮の第六皇子でしたので長子相続ではありません。
長子相続を厳守するなら、今は一般人の伏見宮へ皇統を渡すのが正論になります。
百歩譲って戦後皇室で考えるなら、昭和天皇の第一子である成子女王(東久邇宮)へ皇統を遷すことになり、今上陛下の即位は否定されます。
長子相続も女系容認も今上陛下を否定する不敬罪の暴論とはこうした事実の積み重ねで明らかですね。