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目標

タッチの差でアウト、ごめんなさい。

スマホ買ってもらって浮かれてました。

それと超短いです。

「それじゃ、取り敢えず適当に罠張ってみて」

「わかりました!」

さぁさぁ期待の弟子君のお手並みを拝見してみましょうかね。


「できました!」

「うわぁ……」

んー、なんというか……ひどい。

いつぞやのデージーさんが作った落とし穴と同レベル。

しかもハルが「どうですか⁉︎」ってスゴいキラキラした目で見てくるのがなんというか……うわぁ。

「んー、取り敢えず……1個ずつ直していこっか」

たぶんこの時の私はいままでにないくらい優しい顔をしてたと思う。


「こうですか⁉︎」

「おーそうそう、大分良くなってきたじゃん」

せっせせっせと意地の悪い罠を伝授中。

最初のやつもわかりやすすぎるってだけで効果自体は悪くなかったからね。

最初に私がやった落とし穴に落ちたら剣山&手榴弾みたいな感じだった。

だからそれの隠し方を学べば十分罠師としてやっていけると思う。

まぁ圧倒的に財力が足りないから派手な罠も出来ないし何より数を作れないから私の地位が脅かせることもないだろう。

だから安心して私の技術を全部教えてあげれるってわけだよ。

「そういえばハル」

「なんですか?」

「最悪極細じゃなくてもいいんだけどワイヤーをたくさん買う余裕ってある?」

これによって罠のハメやすさとエゲツなさがガクッと変わるからしっかり確認しとかないと。

見えにくいワイヤーがあるのとないのじゃ雲泥の差だからね。

「うーん……正直微妙なところですね、普通のやつなら買えると思うんですけど」

「ん、わかった」

まぁ私が普段使ってるのとかは普通のやつの3倍ぐらいするもんね、そりゃあ買えないか。

「だったら落とし穴を極めた方が安上がりかな?」

「落とし穴、ですか」

「そうそう、あれなら無料で好きなだけ作れるしブービートラップが仕掛けやすい。何より無料だからね」

「なるほど……」

私が初日からロンちゃんを何回もキルできたことからその効果も折り紙つきだ。

ここに落とし穴最強説を提唱する。

まぁ私はワイヤートラップの方が好きだけどね。

あれ派手だし爽快感あるから。

それはともかく

「それじゃあネットやらなんやらで落ちた後も落とし穴について勉強するように」

「はーい」

それじゃここらで具体的な目標も提示してハルのやる気アップを狙おう。

「それで、私を落とせたら合格ね」

パチリとウィンク、楽しげに笑ってみせる。

これでかわいいお師匠様ポイントはうなぎ登りのはず。

「し、師匠を、罠に嵌る⁉︎」

「ふふ、期待してるよ? 弟子君?」

「ーーっ⁉︎ は、はい!」

さて、これからほ足元に気を付けて生活しないとね。

弟子君がどこまで化けるか……楽しみだなー♪

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