かわいい悪魔
受験終わったーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
疲れたーーーーーーーーー-----!!!!!!!
久しぶりなので感覚を取り戻すのも兼ねて幕間です。
それと、クトゥルフ編はどう進めたらいいかまったくわからなくなったのと自分でも迷走っぷりが酷かったので番外編として別のページ? に番外編みたいな扱いにして移動します。展開が思いついたら続きを書きます。
勝手なことで大変申し訳ないのですが、よろしくお願いします。
最近、私ことトーカは猛烈に感じていることがあります。
それは……
「そういえば最近の弟子ちゃん全然罠使わないよね」
「え゛……」
そう、これ……私罠師失格説である……
さて、みんなで少し最近の私の戦闘を思い出してみよう。
vsデージーさん。
・千変万化で攪乱しながら超近距離でシークレットボスをソロ撃破。
次、PvP大会。
・近接職のトッププレイヤーとガチ殴り合い。
・AGI特化の中近距離トップに剣持って突撃。
……ね? 最近した罠師っぽいのとかダンジョンの改築ぐらいだよ。
というわけで、久しぶりに罠師家業を再開しようと思っているわけだよ。
てことでレッツゴー!
折角だし今日はいつもと毛色を変えた罠でいこうかな。
まず、道端に5万G程置きます。そして超わかりやすく籠を仕掛けます。
イメージとしては鳥とかを捕まえるときとかに子供が使うあれ。
そしてその近くに半径10m程の超巨大籠を置きます。
それに錬金術で創った透明ペンキ(仮)を塗りたくって透明にする。
んで見える方の籠から紐を草むらに伸ばしておいて、ブラフを作る。
そしたら絶対見えないように超細くして透明ペンキを塗ったワイヤーを張ってそれが切れたら見えない方の籠が落ちてくるようにする。
あんどそれが落ちたら私に知らせるように設定したホムンクルスを置いておく。
あ、ちなみに見えない方の籠は地面に触れると同時に他のワイヤーで固定するようにしてある。
さて、これを何個も設置していこう!
ふっふっふ、一体何人のおバカさんがかかるかな?
数十分後……
ホムンクルスが誰かが罠にかかったということを教えてくれた。
マジか、正直本当にかかるとは思ってなかった。
まぁ取り合えず行ってみよっか。
罠の所に行くと、何やら見知った顔が捕らえられていた。
「…………何してんのヒバナ」
「ちょ、トーカちゃん!? 出して―! 出してー―!!」
うん、いや、その……見なかったことにしよう。
「じゃ」
「へ!? え、なに!?」
その場にポイっとデカネードを置いてその場を立ち去る。
私の親友があんなにバカなわけがない。きっと他人の空似だろう。私は、何も。見なかった。
「え、それ何……トーカちゃん!? トーカちゃーー……」
ドーーーンと大きな爆発音が響き、ヒバ、女性プレイヤーの声をかき消した。
……他の罠は自動で爆破するようにしようそうしよう。
さて、次の罠行ってみよう!
う~ん……よし、決まった。
まず千変万化で終末の種をきゃわいいぬいぐるみに変える。
ねこ、くま、うさぎなんかをメインにして、たまにレア枠としてハシビロコウやハダカデバネズミとかも入れておこう。ちなみに全部リアルさよりかわいさを重視したモフモフタイプ。
そしてこれにホムンクルスで命を吹き込む。
使う魂は人懐っこいことで有名な道化人形。
ふもふのかわいいぬいぐるみが手を広げながらてちてちと近づいてきてこう言うんだ。
「ハロー! ボク〇〇! ギュッと抱きしめて!!」
これを聞いて言うとおりにギュッと抱きしめるなどの刺激が加わると爆発する仕組みだ。
ちなみにここで使う爆弾は遂に完成したC4カ〇ラ。これを放射する感じだから抱き着くと抱き着いた人がサラッと崩れて残ったぬいぐるみが「アリガトウ!」といいながらぴょんぴょん飛び跳ねるという……イイネ!
ちなみに〇〇にはペットの名前ランダム生成アプリで出た単語が入る。
ためしに一回やってみよっか。
「ハロー! ボクバットは腰で振る! ギュッと抱きしめて!!」
お、おう……まぁ面白いしいっか。
このぬいぐるみを軽く100体ぐらい作って野に放つ。
さぁ行け! 数多の女性プレイヤーを絶望の淵に叩きこむのだ!!
私は今、ぬいぐるみたちの様子が見たくて正門前に隠れている。
目の前に広がるのどかな草原をかわいらしいぬいぐるみが歩き回っている。かわいい。
今はまだ男性プレイヤーしかいないから警戒して近寄らない。
たまに近づく人もいるけどそんなときに限って「優雅なるもんぺ」とか「石の上にも三千里」とかで引いていってしまうのだ。
しかし、待ち始めてから数十分後、ついにその時がやってきた。
「うっはー! なんやこの子ら!? えらいかわいいやん!!」
キタ! ロンちゃんが来た!! 近づいたのはネコ型のぬいぐるみ。期待大だよ!
うんうん、ちっちゃい子がぬいぐるみに抱き着こうとするのはすごい絵になるよね。尊い。
しかし、まだ最後の難関が残っている。そう、名前という……
頼む……普通の名前、来い!!
「ハロー! ボクももたろ! ギュッと抱きしめて!!」
「むはー! ええでええで~。ギューっとしたるわ!!」
キターーーーーー!!!!!!
さぁ、感動の瞬間です!
「ギュー!」
「ギューー……」
すっごい笑顔のまま、ロンちゃんは崩れていった。
そしてその場に残るのは少し灰を被ったももたろ。
「アリガト! アリガト!」
ももたろがぴょんぴょんと飛び跳ねる。
その周りでロンちゃんを愛でていたプレイヤーたちが茫然としている。
「え、え……は?」
しばらく時が止まっていたが、それはももたろが次のターゲットを見つけることで終わりを告げた。
近くのプレイヤーの所に歩いていき、一言。
「ハロー! ボクももたろ! ギュッと抱きしめて!」
「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」
強面の男性プレイヤー達がわき目も降らずかわいらしいぬいぐるみから逃げていく様は、中々面白かった。
う~む、大・成・功!!
これからは3日に1回に戻していこうと思います。
これからもよろしくお願いします!!!!!




