ショッピング……あれこのタイトル前もやんなかった? 後編
短いですけどなんとか投稿できました。
このショッピングモールは1フロアを丸々フードコートにしていて、それはもうデカい。
飲食店はジャンルごとに固まっていて、目当ての店を探すのに苦労することも(あんまり)ない。
どこ行こっかな……おされな店に行くのもいいけどガッツリ系も捨てがたい。
「むむむ……」
よし、ガッツリ系にしよう。
ガッツリ系ならやっぱラーメンだよね、ゲームだからカロリーとかも考えなくてもいいし……
「よし、天〇一品にしよう」
「ん? そこどこ?」
「現実にもあるラーメン屋」
「へー、聞いたことない。なにがおいしいの?」
そう、天下〇品は関東にもたくさん店舗があるのになぜか家の県にはないのだ。
そうじゃなきゃ周辺の飲食店は全て網羅してるヒバナが知らないはずがない。
茨城にすらあるっていうのに! なぜ!?
「超濃厚な鶏がらスープ、とある小説の登場人物は『凶暴な旨味』と評価したほどなんだ!」
「ほえー、確かにここゲームだしそういうの食べてみるのもよさそう!」
ここに〇下一品の名前があった時には本当にビックリした。
さて、一度食べたらふとした時に食べたくなるあのこってりスープ、どこまで再現できているのかお手並み拝見といこうか!
ん? なんでカロリーがとか言っときながら食べたことあるのかだって? あれはヒバナのためだよ。
私がそういうの気にするように見える?
「…………すごい」
このゲーム、あの味を完全再現している……だと…………!!!
ヤバイ、うまい。まさかこんな所で恋焦がれた天下一〇に出会えるなんて……たまに食べにこよ。
「うっわ、なにこれ味濃!」
「そこがいいんじゃん、なんかやみつきになるでしょ?」
「う、まあ確かに味濃すぎ! と思ってるのについつい次の手が伸びる……これははまる」
ヒバナも天〇一品の魅力にはまったんだね、仲間が増えて私嬉しい。
だってこんなの食べる女子私以外にいないんだもん。
男子ですら家の県にないから食べたことある人いないし。
むしろなんで私は食べたことあるんだっけ……あ、そうそう。兄の家に行った時3人兄妹一緒に行ったんだ。
あの時の衝撃はいまだに忘れられないなー。
そういえばここのラーメン杯、スープを飲むと『明日もお待ちしております』って書いてあるんだけどあれを毎日食べるのは流石に辛くない?
あれは月一ぐらいで食べるのがちょうどいいよ、うん。
「ふぅ、ごちそうさまでした」
「ちょ、ヒバナ速いって」
これをその速度で食べるとか化け物か!? 私でも無理なのに。
「いや~予想以上においしくって、流石は私のトーカちゃん!」
「あんたのじゃないから」
でも天下〇品ファンが増えたのは嬉しい、次はロンちゃんにでも布教しようかな。
「おいしかった、ごちそうさまでした」
いやー満足満足、久しぶりに食べる〇下一品はやっぱりおいしいね!
「さ、行こっか!」
「へ?」
「続きだよつ、づ、き」
「チョットワタシナニイッテルカワカンナイデス」
「無駄な抵抗はよしこちゃんだぜ! さあ行くよ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
ショッピングモールに私の悲痛な叫び声が響いた。
周りの人は温かい目で見るだけで助けてくれなかった……ヒドイ。
ちょっと次から4日に1回にします、ごめんなさい。
学校忙しくって。




