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ALT杯決勝 その2

「よし、転移完了っと」

場所は……城?

石造りの壁に少し高めの天井、そして長い廊下といかにも「お城!」って感じの風景だ。

窓から見える景色の高さ的にここはたぶん3階ぐらい、しかも横に登る階段が見えるから結構な大きさだろう。

「ほぉ......お城か~、あの時を思い出すな~」

そういえばしらす、もといデージーさんは筆頭錬金術師だったからお城びはよくいってたんだったね。

うん、でも室内戦か......いいね、私のフィールドだ。

よし、まずは玉座の間をとりにいこう。

なぜって? そっちのほうがカッコいいからに決まってるじゃん。


「いよっし、殲滅かんりょ~」

玉座の間までに何人かいたけど精神転換(ワタシハアナタ)からの「自害せよ、ランサー」で全員イチコロだった。

そりゃあみんな転換の針なんていう不可視で当たったらアウトなもの、対応できないよね。

「さてと、それじゃあ罠張っていきますか!」

この城を城塞化しよう。

「お、ついに罠師の本領発揮だね? いいねいいね」

ふっふっふ、そうでしょうそうでしょう。

やるからには全力でやって、あのダンジョンをクリアしたロンちゃんとかでも突破できないようにしよう。

そしてやっぱり......

「「『よくぞここまで辿り着いたな、勇者よ』とかやってみたい!」」

「「......へ?」」

どうやらしらすもおんなじことを思っていたらしい。

さぁて、最初にここへ辿り着くのは誰かな?


私は今、しらすをもふりながら次の挑戦者がくるのを待っている。

あ、ちなみにドローンは新しいのを買った。

あれインベントリに1つしか入んないから予備が持ち込めないんだよね、もう壊さないようにしなきゃ。

それとあるスキルを試してる途中でもある。

そのスキルの名は「芸術は爆発だ!!」。

これ、取ったはいいけど今の今まですっかり忘れたんだよね。

こんなに面白そうなスキルを使わないなんてもったいない! そう思って色々と試している。

このスキル名で思い付くものといえばやっぱりNA○UTOに出てくるデイ○ラさんだろう。

あの人私すっごい好きなんだよね、だからぜひ再現したいの、C4とかC4とかあとC4とか。

いやもちろん他のもするよ? でもやっぱあれどう考えても最強だからやっぱ使いたい。

そしていずれはC0も使って華々しく散りたいな~、あぁ、夢が広がる。


それから大体30分後、まだ人は来ない。

うーん、ここまでくるとちょっと暇だな~。

ちなみにあのスキルについてはとりあえずC3までは出来た。

C4はナノサイズの爆弾、しかもちゃんとした性能も加えて自分が喰らわないようにしなきゃならないからすっごい難しい。

C0は爆発力が足りない気がしてまだ納得のいくものができてないから未完成。

ぶっちゃけC3が一番簡単だった。理由は単純で爆発力を持たせればいいだけだから。

C1とC2はやっぱり少しは自律思考を持たせないと複雑な動きができないから生命創造(ホムンクルス)を使って疑似生命を創るんだけど、それが中々に面倒臭かった。

確かにこれはデージーさんが面倒臭いっていうのもよくわかるってぐらいには大変だった。

まぁ1回作っちゃえばそれを複製できたからまだマシなんだけどね。

その時、玉座の間の両扉がバァンと開かれた。

「はぁ、はぁ......ついたぞ、嬢ちゃん」

「ッ!」

そこに現れたのは、ザックスさんだった。

またこの人か!

くっそー、この人バカみたいに強いからな~......

これはちょっとマズイかもしんない。

「予選の時は俺の慢心が原因で情けねえところ晒しちまったからな、リベンジといこうや」

この人に近づかれたらホントに死ぬ!

さっき完成させたC1とC2を使って足止めをする。

ん? C3? あんなのここで使ったら私まで死んじゃうから。

「ほう? 面白いのを使ってんな」

効いてるといいんだけど.....

「おもしれぇが、効かねえな」

流石にC1、C2じゃ火力が足りないか......

かといってC3じゃ私まで死ぬ、C4はまだ完成してない、C0は論外。

しらすは......スヤァってなってるし......

まぁ可愛いから許す。

これ、詰んだのでは?

そう思ってたときだった、私の後ろの窓から銃弾が飛んできて、ザックスさんの右肩を消失させたのは。

って消失!? 対物ライフルってこんな火力高かったんだ......

ん? どうして対物ライフルってわかるのかって?

そりゃあもちろん......

「大丈夫だったか、トーカ」

「あ、うん!」

こんなイケメンなことする人カゲロウさん以外にいるわけないじゃないですかやだー。

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