ALT杯予選 その1
「さて、あらためてルール説明です」
「「「うお」」」
「はいちょっと男子静かにしてくださいね~」
「「「お、お~……」」」
ほんと仲いいなあの人たち、このくだり前回もやってたしなんだかんだアルティちゃんも気に入ってるのかもね。
「コホン、え~と、参加者はだいたい3000人ぐらいなので1ブロック300人ほどで10ブロックに分け、バトルロワイヤル形式で行います」
え、参加者そんなに多いの? ん、多い、のかな? 3万人中3000人だし案外ちょうどいいぐらいなのかも。
「そして各ブロック上位10名は決勝戦へ移動します。また、予選ブロックは10×10Kmの正方形型フィールドで行い、決勝ブロックは5×5Kmに縮小されま~す」
まぁ300人で持ってる人はすっごい少ないけど対物ライフルとかなら2,3㎞は射程圏内だからそんなもんか。
「あ、ちなみに他のプレイヤーがいる場所を知る方法はこちらでは一切用意しませんから。自力でサーチ&デストロイしてくださいね♪」
サーチ&デストロイって……あの子結構怖いこというよね……ま、ガンゲーなんだから当然か。
「それと途中棄権も可能ですけど、順位は棄権した時点でのものになるので注意してくださいね~」
まぁそりゃそうだよね、どうしても途中で抜けなきゃいけない人もいるだろうし。
「さて、お待たせしました男子諸君、存分に叫んいいですよ!」
「「「うおおおおおお!!!」」」
アルティチャンネルより雄たけび解禁例が出たので私もこっそり参加してみる。
「お、おーーー!!」
「ニヤニヤ」
「ちょ、ちょっとなにさ」
なんかヒバナとしらすががニヤニヤしながらこっち見てくるんだけど、てかヒバナはニヤニヤって口で言ってるし……
「いや~なんというか、小学生の娘が運動会で一生懸命応援してるのをみる父親の気分だよ、ねぇしらす」
「うんうん、必死に声出して、お父さん嬉しいぞ♪」
「う~……も、もう、やめてよ……」
みるみる私の顔が熱くなっていく。
こんなことになるんならやらなきゃよかった……
「まぁまぁトーカちゃん、でーじょーぶでーじょーぶ。かわいいは正義だからもーまんたいだよ!」
「そうそう、気にしない気にしない」
ま、リアルの体だと「かわいい」なんてそうそういわれないから新鮮ではある。
「「ていうか……」」
ていうか?
「「恥ずかしがってるトーカちゃん」弟子ちゃん」
なんだろう、なんとなく嫌な予感がする……
「「超子供っぽくてかわいい」」
「うわ~んロンちゃーん、二人が私をいじめる~!」
なんでかな、子供っぽくなりたくてこのアバターにしたのになぜかすっごく恥ずかしい……
「おーおーどうしたん?」
よし、ここはあえて超子供っぽく演技しよう。
「あのね、あのね、ヒバナちゃんとしらすちゃんがあたしをいじめるの!」
「そりゃあ災難やったな~、二人とも、あんまり弄りすぎちゃあかんで?」
そういって私を胸元に抱きとめるロンちゃん。
身長はほぼ同じ、つまりロンちゃんも小学校4~6年生ぐらいなのになんだこの安心感。
このまま眠っちゃえるぐらい気持ちいいけどもうちょっと演技を続ける。
「ちょ、ちょっとトーカちゃん、私そこまで変なこといってないよね!?」
「にゃっはっは、弟子ちゃんめ、絶対この状況楽しんでるね」
流石はしらす、大当たり!
でもヒバナもたぶんわかってやってるんじゃないかな? だって流石に言葉遣いが普段と違いすぎるし。
「ヒバナちゃんとしらすちゃんが二人そろってわたしのこと子供だって笑うの! わたしもうおとなのれでいーなのに~!」
「はぁ、子供心がわかってへんな~自分ら、このころの子は子ども扱いやのうて大人として扱ってもらいたいもんなんやよ」
「あ~、たしかにその頃そんな風に思ってたな~、懐かし~」
「ふ~ん、むしろ私は周りが大人扱いしかしてくれなかったからもっと子供として接してほしかったかな~……」
たしかに10,12ぐらいの時にはもう国の筆頭錬金術師だっかデージーさんは、もっと周りから子供として愛して欲しかったのかもね。
「さぁさぁみなさん、準備が完了いたしました! 自分がどのブロックにいるかは、他に誰がいるかは一切公開しません!」
ヒバナやロンちゃん、カゲロウさんとは別のブロックだといいな~。
「されでは改めまして、ALT杯、スタートです!!!」
「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」
その声とともに私の視界は暗転し、次に気が付いた時には森の中にいた。
さぁて、始めますか!!
次回、やっとALT杯が始まります。




