ショッピング
「はいとーちゃく。ここがこの街のある最大手の道具屋だよ」
「うわ~、でっかいなー」
着いた道具屋は、大体学校ぐらいの大きさがあった。
「この店には道具系はほぼすべてのジャンルが幅広く揃っていて、ここに来れば買えないものはまずないって言われるぐらいなんだよ」
「へぇー。といっても私ってワイヤーぐらいしか買うの無くない?」
「うん」
うんて.......。
「もうちょっとなんかないの?」
「う~ん、多分ないと思うんだけど、いかんせん情報が少ないからね―罠師って」
「それじゃあちょっと見てきていい? 結構かかるかもしんないけど」
「おっけー、それじゃあまたレベルングとかしてくるから終わったら呼んでね」
「はいはーい、わざわざありがとね」
「いーのいーの、友達と一緒にプレイできた方が楽しいんだから」
いざ探しに来てみたものの……。
「広すぎるでしょここ――!!」
思わず叫んでしまった。やばい、周りからめっちゃ白い目で見られてる気がする。
「す、すみません」
そさくさとその場を撤退する。なんだか白い目じゃなくて温かい目だった気がしたけど気のせいかな。
今は工具系が置いてある所を探してるんだけどそこがまったく見つからないんだよ。
しょうがない、店員さんに聞こう。
「すみません」
「はい、何かお困りですか?」
「工具とかってどこら辺に置いてありますか?」
「それでしたらここを真っ直ぐ行って突き当りを右、そこにあるエレベーターで4階に行ってもらってしばらく真っ直ぐ、黄色い柱の所で右に曲がればありますよ」
「ありがとうございます」
「いえいえ、お困りでしたらいつでもお声掛け下さい」
親切な店員さんのおかげで、何とか工具関係がある場所を見つけることが出来た。
えーと、罠に使えそうなのって何があるんだろ、ちょっと調べてみよ。
ちなみにこのゲームは外部サイトにいつでもアクセスすることができ、困った時に検索などをすることが出来る。
なるほど……わかんない! 罠って難しいな.......それでも私はやってみせる!
え~と、とりあえず地雷に落とし穴、あとワイヤー式なんかをメインとして使いたいから……。
スコップに信管、あと杭にワイヤーでしょ、それにペンチとかの工具セット。
あとは……隠密性を高めるためにペンキとか油なんてのも必要かな?
他はとりあえず今はいいや。早速それを買っていこう。
「これください」
「はい、スコップを50点、信管を999点2セット、杭を500点、10mワイヤーを999点2セット、油10L100点、ペンキセット50点。……へ?」
「え?」
「し、失礼ですがお客様」
「なに?」
「ご購入する数を間違っていませんか?」
やっぱり聞かれるんだこれ。ホント最近のAIってすごいね。
「あってるよ」
「か、かしこまりました。計4696点で520万7300Gになります」
「意外と安い」
「え?」
「ん?」
「何でもありません、お買い上げありがとうございます。またのお越しをお待ちしています」
よし、1時間ぐらいかかってしまったけど買い物も終わったし、ヒバナにメールしようっと。
『買い物終わったよ』
『おっけー、それじゃあ今から行くね。まっててー』
『はーい』
ヒバナと合流したら、ついにフィールドに出発だ!
だいぶ主人公の金銭感覚も狂ってきましたね。
トーカの所持金
10,227,925,926,970,500G→10,227,925,874,963,200G
(1京227兆9259億2697万500G)→(1京227兆9258億7496万3200G)