錬金特訓その1
「さ、修行を始めようか!」
「おー!」
ついにデージーさんからの修行が始まる!!
「う~ん、まず最初は……あ、塵化からだね」
「いきなり魔導錬金ですか?」
「もちのろんよ、これがないと選択できない素材あるじゃん」
「あ、確かに」
は、てことはついに神罰之爆撃が選択可能に……!
「はいこれ」
なんか指輪を渡された、すっごい可愛いやつ。
「ん? これなんですか?」
「塵化の指輪だよ、必要な道具の半分ぐらいは指輪なんだ」
「へ~」
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「塵化の指輪(伝説)」
伝説の錬金術師デージーが作ったもの。
現存する中でトップレベルの性能を誇る。
見た目にもこだわった一品。
成功率+100% 変換速度+500%
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「ファッ!」
お、思わず変な声が出てしまった……恥ずかしい。
「ちょ、なんですかこの性能!?」
まだ他の物を見たことないけどこれがすごい物だってわかる。伝説って書いてあるし
「ん~? ちょっと張り切って作ったからそりゃあね?」
ちょっと張り切ったらこうなるのか……この人やっぱすごい人なんだ。
「こ、こんなの貰えないですよ……」
「ううん、いーのいーの。久しぶりの弟子だしね、それに気に入ったもん君のこと」
「は、はぁ」
ううん、いいんだろうか……ま、いっか。貰えるもんは貰っとこう。
「んじゃ、これを塵化してみて」
「あ、はい……へ?」
そう言って渡されたのは……緋緋色金とアダマンタイト。
「ささ、ちゃちゃっとやっちゃって」
「いやこれそんなポンと渡していいものなんですか!?」
「ん~? まぁ別にまだあるし」
「そ、そうなんですか」
それじゃあ……塵化!
お~、伝説の鉱石達が1秒とかからず粉状に……。
「お、やるねー弟子ちゃん、いくら私のやつでブーストできるっていっても5秒はかかるんだけどね」
「ありがとうございます」
ふふん、ま、DEXに極振りしてるからね。
「さてと、そしたら何しよっか?」
「いや私に聞かれましても……」
「だって合成に変換、上位下位変化、できることはたくさんあるもん、何がしたい?」
「それだったら……増殖」
うん、まずこれで量を増やしていろいろできるようにしよう。
「ふ~ん、強欲だね~」
「べ、別にいいじゃないですか、いろいろしたいんですもん」
「ぜんぜんオッケーだよ、じゃあはいこれ」
またなんかもらった、これもキュート。
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「増殖の髪飾り(希少)」
高品質の増殖の髪飾り。
見た目にもこだわった一品
成功率+30% 大成功率+5%
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さっきと比べると霞んで見えるけどこれもすごいやつなはず、希少だし。
「あ、増殖は成功率低いし失敗したら全部消えるから気を付けてね~」
「え!? 先にいってくださいよ……」
「まぁまぁいいじゃん。あ、でも1回言ったからにはやってね? もちろん素材全部使って」
お、鬼ですかあなた……。
ちなみに素材ごとの元成功率は……。
アダマンタイト……10% 緋緋色金……5% だって。
ひっくなにそれひっく。
これにDEXと髪飾りのボーナスが乗っても50%に行かないんですけど……。
「頼むよ~……行け!!」
≪アイテムアダマンタイトの増殖に成功しました≫
≪対象アイテムが2倍になります≫
≪緋緋色金の増殖に大成功しました≫
≪対象アイテムが4倍になります≫
「いやったーーーーーー!!!!!!」
「お、成功した?」
「はい! しかも緋緋色金は大成功です!!」
「へー、やるじゃん」
これで多少は無駄遣いができる。
「そしたら次は合成したいです」
「ん、オッケー。釜はもってる?」
「はい、禁忌の魔女釜を」
「へー、あれもってるんだ」
「デージーさんから見てもすごいやつなんですか?」
「うん、てかあれ昔私が自作して使ってたやつだし」
「そうだったんですか!?」
「うん」
だからあれ1個しかなかったんだ。
「そしたらそれは自分でやってみて」
「はーい」
禁忌の魔女釜をセットしてっと、相性は……赤か~、まぁ関係ないんだけどね
気にせず合成開始して妖精の4枚羽を5枚ほど入れる。
うん、金色になったね。
……よし、合成成功っと。
「うっはー、強引だね~弟子ちゃん」
「いいじゃないですか成功せたんですし」
「てかそれ採取すんの結構大変だけどそんな風に使って大丈夫?」
「あ、はい。1個1000万G程度で買えるんでいっぱいあります」
「あ、なるほど……今なんて?」
「だから1個1000万程度Gで買えるんでいっぱいあります」
私なんか変なこと言ったかな?
「ごめん、私の聞き間違いだと思うんだけど今1000万G程度って言った?」
な~んだ、そんなことか
「言いましたけど」
「マジで!? どんだけ大富豪なのさ弟子ちゃん……」
「え~と、まだ1京以上あります」
「なにそれわけマジわかめ」
伝説の錬金術師でさえわからんといわしめた私の財力流石すぎる。




