くっ、殺せ!
本編進めることにしました。
今回は初めての現実でのお話です。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。これで今日の授業はおしまい!
「んー、疲れた~」
そうやって伸びをしてると、早速花火がトテテっとやってきた。
「お疲れ~」
「ん、お疲れ様」
「ねえ、今日どこ行く?」
今日は初弾が大型アップデートで丸1日休みになってる、だから今日は暇なのだ。
「んー、花火に任せるよ」
「そう? だったら・・・・・・とりあえずブラブラしよっか」
「ん、了解」
ここら辺のお店で有名なとこは網羅したからいいお店の発掘かな~。
「行くお店だけど・・・・・・パスタとかでいい?」
「おっけー」
パスタか~、美味しい店見つかるといいな!
「うっはー、ねえ、これすっごいおいしそうじゃない!?」
「どれどれ?」
私達は駅から徒歩2,3分ぐらいのところにある・・・・・・なんかフランス語っぽい名前のお店に来ていた。
花火が今見てるのはチーズがこれでもか! と乗ってるパスタだった。
名前は「チーズオンチーズパスタ」・・・・・・んー、最高!
「へー、確かに美味しそうじゃん!」
実は私、無類のチーズ好きで、料理には基本とろけるチーズをかけて食べている。
そのためコレステロール値を下げるために豆乳も毎日飲んでいる。
「よし、それじゃ今日はココ!」
「おー!」
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「2人です」
「かしこまりました、それではこちらの席にどうぞ」
ほー、中も結構いい感じだし、これは当たりかも。
「いいお店だねー」
「うん、流石は花火、こういう店を見つけるのは上手い」
「えへへー、ありがとー。それで注文、冬華ちゃんは・・・・・・あのチーズか」
「もちろん」
むしろあれ以外に何を選ぶというのか。
「そしたら私は・・・・・・うん、これにしよ。すみませーん」
「はい、ご注文はお決まりですか?」
「えーと、チーズオンチーズパスタと」
「海老と蟹のクリームパスタをひとつ」
「かしこまりました、少々お待ちください」
へー、花火はあれにしたんだ。
「ちょっとちょーだい」
「もちろんいいよ、代わりに私にも1口ちょうだいね」
「ダメ」
「なんでっ!? 私から一方的に搾取して報酬は渡さないつもり!?」
「ふふ、冗談よ」
「なーんだ、よかったー」
そんかこんなで駄弁っていると、早くも注文がやってきた。
「お待たせしました、チーズオンチーズパスタと海老と蟹のクリームパスタでございます」
「おお、おいしそう!」
「それでは、ごゆっくりどうぞ」
「では! いただきまーす!」
「いただきます」
がつがつむしゃむしゃとパスタを食べていく。
「んー! おいしー!」
どうやら花火のも美味しかったみたい。
え? 私の? そんなの言うまでもなく美味しいに決まってるじゃん。
「あ、冬華ちゃんがスッゴい幸せそうな顔をいてる、そんなに美味しかったんだそれ」
もう・・・・・・なんというか・・・・・・幸せ!!
きっと今私は緩みきった顔をしているだろう。たとえるなら(*´△`*)←こんな感じ。
「もーらい♪ あむ・・・・・・うっわすっごいチーズ」
む、なんだそのうわーみたいな顔は、こんなにも美味しいというのに。
「花火のももらうね」
「うん、いいよ。はい、あーん」
「あーん・・・・・・あ、おいしい。ってどうしたの?」
「まさか本当にしてくれるとは・・・・・・」
? どったの?
「ついに冬華ちゃんにもデレ期が!?」
「へ?」
嘘・・・・・・私さっき自然とあーんを受け入れていた・・・・・・!?
むー、いくらチーズで油断してたとはいえなんということを・・・・・・これじゃあ子供みたいじゃん・・・・・・。
みるみるうちに顔が赤くなってるのがわかる。恥ずかしい・・・・・・
「くっ、殺せ!」
「くっころ!? どうしたの冬華ちゃん!? 顔真っ赤だよ!?」
「うー・・・・・・」
恥ずか死ぬ・・・・・・。




