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トーカは 自重を 覚えた?

 昨日のワイヤーのみを使ったトラップは大成功だった。

 あれは作動音や爆発とかのエフェクトがないからばれにくいし、しかもワイヤーだからなくならない。

 あぁ、何て素晴らしい罠を発明したんだろう私は、あれなら血もつかないから原因が判明するのにももう少しかかるだろうし.......。

 圧倒的効率で経験値が入ってくる。そうすればさらに罠の性能も上がって.......ウハウハだね!

 早速ポイントを割り振っていこう。


(数十分後)


 よし、こんな感じでいいだろう。


 トーカ Lv31 罠師 female 120

 ステータス HP 100

  STR 80

  VIT  20

  AGI 150  20UP

  DEX 500 100UP

 スキル  「精密作業」 (15/15) 「道具作成」(3/15) 「罠作成」(4/15) 1UP

「爆発物作成」(15/15)new

 2次スキル「神の手」(10/15) 「爆弾魔」(1/15)[爆発物作成から派生]new


 うひゃー、すっごいレベル上がってるなー。

 やっぱりあの罠はすごいや、今後もあれを多用していこう。

 てかすっごい物騒な名前のスキルに派生したんですけど!?

 なんなの? 2次スキルにはそんな名前の奴しかないの!?

 はぁ、まあいいや。便利なことに違いはないしね。


「あーー、やっと見つけた! トーカちゃん!」

「ん? 何か用? ヒバナ」

「昨日の罠、あれトーカちゃんのでしょ!?」

「昨日のって.......あのワイヤーのやつ?」

「そうそれ! ワイヤーだったんだあれ」


 ふふふ、ヒバナですらあれの正体に気づいてないんだからまだ見破った人はいないだろう。

 いやー、いいものを発明したね!


「ふふっ、いいでしょあれ、たった数時間で12もレベルが上がったの」

「じゃあもう31!? 速すぎでしょ!?」

「自慢の発明だよ」

「そうじゃなくて、あれはヤバすぎるよ」

「そうでしょうそうでしょう」

「あれネットニュースにもなったんだよ」


 マジか、さっすが私。


「同時多発バラバラ事件、運営がバグかと思って深夜に緊急メンテまで入ったんだから」

「.......ホントに?」

「ホントホント」


 流石に予想外、そこまでの事態になってたんだ。

 まぁ反省もしないし自重もしないけど


「ふふっ、でもやめないよ?」

「マジかー、まあ予想はしてた」

「その理由は?」

「だってトーカちゃんすっごい楽しそうだもん、ホントに悪の幹部みたい」

「さっすがヒバナ、私のことよくわかってんじゃん」

「でもせめて数減らそ? ね?」

「んー? なんで?」


 あんなに素晴らしい罠を減らすなんて.......。


「あれえげつなすぎるんだよ」

「そりゃそうだよ、そう作ったんだもん」

「だからこそだよ、オンラインゲームやってたトーカちゃんならわかるでしょ?」


 ふむ、えげつない罠や絶対勝てない敵が出てきたときか.......。


「イヤになってゲームをやめる人が多発する?」

「大正解。そうするとどうなる?」

「えーと.......ハッ! 逆に経験値効率が落ちる!?」

「んんん? 微妙に期待と違う答えが帰ってきたぞ?」

「それならそうと早く言ってくれればいいのに」

「まぁ結果オーライかな?」

「それじゃあちょっと数減らしてくる!」

「いってらっしゃい。あ、代わりに他のやつ置くとかもできるだけやめてねー」


 こうしちゃいられない、適当に間引いて代わりにもっと突破しやすいものを置いてこなくちゃ!

 既に私の頭はどのレベルの罠なら初心者がやる気になるかを考えていて、ヒバナの言葉なんか聞いちゃいなかった。


「代わりにちょうどいい罠置いてくるねー」

「ダメだあいつ、人の話聞いちゃいねぇ……まぁそういうちょぴっとワガママなところも可愛いんだけどね」

ちなみに極細ワイヤーは結構なお値段がするので(主人公以外には)そう簡単には買えません。

自重・・・・・・覚えてない気がする

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