6/6
未完
小明さんと同居することになったその日。
「それで、当てはあるんですか?」
あの騒動から数時間後。
昼食の席に座る彼女を見て、俺はそう尋ねてみた。
「いや~、それが全く無いのよねぇ……。困ったわ~」
困ったわ~じゃねぇし。
ていうか、お前の立場からすれば、俺を元に戻さない方が得とか、そんなこと考えているんだろうけど、そうはさせないぞ!
「なら、晩御飯は抜きでいいですね?」
「待って!わかったわ!わかったから!約束するからぁ!だから晩御飯抜きとか言わないでぇ!」
なんか、無様だな。
「うぅ……」
俺は昼食を終えると、食器をシンクまで運んだ。