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4話 迷宮作成師の迷宮講座 その2<作ってみよう>

いわゆるチュートリアル回です

「エリス、目次表示メニューオープンって念じてみ」


--------M E N U------


・迷宮


・人材


・取引


・設定


-----------------------


 俺はエリスが見ている映像とリンクさせた水晶板タブレットで、エリスにメニューが見えた事を確認すると、迷宮と表示されている部分をわかりやすく丸で囲み、「ここを意識しながら選択って念じてくれ」と指示する。

 グリエール達が何をやっているのか興味深そうにしているので、「お前たちも確認したいならコッチに来い」と呼び寄せ、水晶板タブレットが全員に見えるように場所と角度を調節する。


-------- 迷宮 ----------


・迷宮化 -指定の範囲を迷宮と認識させます


・設置  -罠や宝箱など小物を設置できます


・配置  -迷宮内モンスターなどを指定の位置に配置できます


・プロフィール  -迷宮のプロフィールを表示します


--------------------------


「説明は前の画面の設定でON、OFFの切り替えができる。最初は表示させといて慣れてきたらOFFにすると良い」


「最初の……が、画面?では説明がなかったが」


「それも設定で変更できる。まあ、まずは今ある洞窟を迷宮化しよう」


「これを選択と念じればいいのだな」


------ 迷宮化 --------------


・地図選択 -周囲の地図を表示させ空間毎に選択します


・方状選択 -迷宮核部屋コアルームを中心に方状の範囲を選択します


・円柱状選択 -迷宮核部屋コアルームを中心に円柱状の範囲を選択します


------------------------------


「簡単にこの三つにしているが、もっと自由に選択する事もできる。とりあえず初心者はこの3つが基本と考えてくれ。慣れた頃に追加する。言葉の意味が分からない時はその言葉と詳細と念じてくれ」


「ああ、ちょうど確認したい事が山ほどあるんだ」


〔迷宮化:空間を迷宮核と繋げ、迷宮核の影響範囲とする事。迷宮化した空間は管理者の支配下となる〕


〔方状:直方体の形状〕


〔方状選択:縦・横・高さを選択し範囲を指定する。迷宮核部屋コア・ルームが指定されていない為、現在利用できません〕


迷宮核部屋コアルーム:迷宮核の設置場所。MENU>設置>迷宮核 より指定可能。迷宮の心臓部となる為防衛しやすい場所に設置する事をお勧め〕


 おおう、ものすごい勢いで色々調べてるな。


「まてまて、とりあえず迷宮化する事を優先してくれ、地図選択だ」


「ああ、すまない。これだな」


 水晶板にこの周辺の地図が表示される。


「なあ、これって凄い事なんじゃないか?」


 確かに地図は軍事情報になるそんな物が簡単に見れるのだから凄いだろうな。


 俺の隣にいるグリエールが静かに頷いたのを見て「そうか」とだけエリスはこたえた。


「いちいち核にアクセスするのも面倒な場合は監視専用の道具とかで見えるようになる。とりあえず、この洞窟を選択してくれ」


「わかった」



〔この空間を迷宮化するには200MP(メイズポイント)が必要です。実行しますか?〕



「MPってのはこの核に保存されている力の事だ。魔導力を数値化した物だと考えてくれて良い。迷宮って言葉に違和感があるなら、DP(ダンジョンポイント)に変更しても良いから後で言ってくれ。とりあえず、俺からのご祝儀で10000P入れてるから実行してくれ」


「ん、実行って念じればいいんだな」



〔迷宮化実行します・・・・・・迷宮化完了しました〕

〔おめでとうございます。迷宮化した事により【迷宮管理者メイズマスター】の称号を得ました〕



「MPはMP残量確認と念じれば確認する事ができる」



〔現在のMPは9800Pです〕



「迷宮化した事によって、迷宮内の詳細をみれるようになった。例えば、この部屋で今起こっている事を監視する事も可能だ」


「また、念じればいいんだな」


 エリスが念じた事により、部屋の隅から見た映像が水晶板に映し出された。

 興味を持ったファムが手を振って遊んでいる。


「あと、地下も同じ広さで確保しよう。地図の角度を変えるようにしてくれ」


「ああ、わかった。こうだな…」



〔迷宮化実行する為には空間が必要です。指定の広さの空間を作るのに100MPが必要になります。迷宮化と合わせて300MPが必要です。実行しますか?〕



 エリスが俺の方を「いいのか?」って顔で見ているので、頷いておく。


〔空間を作成します・・・・・・作成完了しました〕

〔迷宮化実行します・・・・・・迷宮化完了しました〕



「次はプロフィールを見てみようか、画面を戻すには”戻る”と念じればいい」


「戻る……か、次はプロフィールだったな。」


----プロフィール--------------------

迷宮名:英雄の霊洞

所有者:リースバルド神

管理者:エリス・リュカルド

所属数:6

形態 :地下迷宮

階層 :地上1地下1

システム:ヤヴキ式迷宮核<カスタム> ver.20.5.3c 

属性 :聖・冥・強

壁強化:なし

MP更新時刻:0時


異世界リンク:あり(ムースガルド【ヤヴキの複合迷宮】限定)


ライセンス:00326-100005-423B32


最終アップデート更新日 ・ ・ ・ ・

------------------------------------


「所属は管理者以下だから、リースバルド様は含めない。今いる中では俺以外って事だな。ってか、なんだこの属性の組み合わせは…」


 複合属性はよくあるから良いとしても、聖と冥って相性悪いし、あと強ってなんだ?核に渡している自由裁量で認識したのだろうが、俺でもよくわからん。


「なにか問題があるのか?」


 エリスに促され、さっきの俺の疑問をそのまま言葉にする。


「んー……。まあエリスが管理者だから聖属性で、俺たちの墓があるから冥属性なんだろう。強についてはジョーが分からないのなら、俺たちもわからん。問題が無ければ良いのはないか?」


 意外と簡単に受け入れたなグリエール。


「……召喚する眷属が左右される可能性があるんだが、まあそこは次に見る所で考えよう。異世界リンクは俺の迷宮と連絡ができるようにしているだけで相互作用はないから安心してくれ。ムースガルドってのが俺の拠点のある世界だ」


 故郷じゃないって事は言わなくてもいいだろう。


「じゃあ、次だ。MENUまで戻ってから人材だ」



----人 材----------


・人材確認 -今所属している人材の状態と命令を確認できます


・属性召喚 -迷宮属性に適合した人材を選んで召喚できます


・ランダム召喚 -属性に関係なくランダムに人材を召喚します


・オススメ召喚 -初心者にオススメの人材の紹介。その中から選んで召喚できます


---------------------


 人材っていうのは働き手の事だ。

 だからモンスターであっても人材であっている。

 無理にモンスター材とか魔物材とかしたら意味わかんないし、そんなこだわりはいらない。

 そもそも、人属も所属する事ができるしな。


「本当ならオススメから何体か召喚したかったんだが、先に属性問題を解決させよう。属性召喚を選んでくれ」



◆属性召喚 以下の中から選んで召喚できます◆ <MP昇順>

・ホーリーゴースト

・ホーリースケルトン

・ホーリーゾンビ

・レイバースケルトン

・デリジェンスゴースト

・獄卒鬼

・牛頭

・馬頭

・ナーガ

・アメミット

・ジャスティスオルカ

        ・

        ・

        ・

        ・


 いやいやいや、まてまてまて・・・

 ホーリーシリーズはまだ良いとしよう、少しは予想してた事だ。問題は次の2つだ。

 レイバースケルトン直訳すると勤労な骨……勤労を聖と認識してるって事なのか、デリジェンスは努力だったか? つまり、働き者のスケルトンと努力家なゴーストか……う~ん、良いっちゃいいのか。

 まあ、次だ。獄卒鬼と牛頭、馬頭は閻魔様の手下の鬼達の事だな。

 まあ冥界にいる聖属性の者と言えなくもない……のか?

 アメミットは魂の審判で断罪された者を喰う魔物だったか、まあこいつも獄卒鬼と同じような感じなのかな。

 あとナーガってヘビの魔物だよな、なんでこの中に居るのかわからんが流れから言って同じような理由なのだろうか。

 他にも続いているが、「聖なる冥界の者」ってカテゴリじゃないかな。下の方に死神とかいるし。

 俺は「なんとなくだがわかった様な気がする」とエリスたちに今の考察を伝える。


「ああ、なんとなくだがわかった。確かに冥界の十王の神話はこの世界にもある。閻魔王やオシリス王達のことだな」


 なんか色々混ざっている様だが、突っ込まない方が良いんだろうな、リースバルド様的に……


「そういう事だ。とりあえず、迷宮を広げる為に工事用の人材を召喚して欲しいんだが、さっきの中から選んでもいいし、オススメの中からゴーレムとかパペットもいるからそっちを使っても良い」


「なるほど、掘って空間を作ってから迷宮化するんだな。とりあえず、レイバースケルトンを5体ほど出しみよう思うが」


 さっそく勤労スケルトンを出すのか、まあ俺も興味があるし「いいんじゃないか?」と答えておこう。



〔レイバースケルトンを5体召喚に100MPが必要です。実行しますか?〕



 割高だな、本来なら特殊個体ユニーク扱いになるだろうし、そう考えると1体20MPは格安か。



〔人材確保できました。召喚場所が指定されておりません。人材確認または配置より召喚場所を指定してください〕



 あ、忘れてた。


「すまない場所指定忘れていた。人材確認から直接地下1層に配置しよう」



◆人材確認◆

幹部

☆エリス    管理者 地上1層 待機

 イジェス   眷属  地上1層 待機

 ジン     眷属  地上1層 待機

 グリエール  眷属  地上1層 待機

 リンシャル  眷属  地上1層 待機

 ファム    眷属  地上1層 待機


配下

 レイバースケルトン 5体 未召還 △



 ん?眷属設定してなかったはずだよな。召還の後で良いか。



〔レイバースケルトンの召還完了しました〕


◆人材確認◆

幹部

☆エリス    管理者 地上1層 待機

 イジェス   眷属  地上1層 待機

 ジン     眷属  地上1層 待機

 グリエール  眷属  地上1層 待機

 リンシャル  眷属  地上1層 待機

 ファム    眷属  地上1層 待機


配下

レイバースケルトン 5体 ▽

 レイバースケルトン1 人材  地下1層 待機

 レイバースケルトン2 人材  地下1層 待機

 レイバースケルトン3 人材  地下1層 待機

 レイバースケルトン4 人材  地下1層 待機

 レイバースケルトン5 人材  地下1層 待機



「迷宮内なら核から直接命令可能だ。とりあえず倍の広さまで広げるように命令してみてくれ。あ、1体使って地上1層に繋がる階段でも用意しよう」


「レイバースケルトン1~4はそれぞれ東西南北に分かれて指定の位置まで階層を広げてくれ。5は残土などからここに地上に繋がる階段を作れ」



◆人材確認◆

幹部

☆エリス    管理者 地上1層 待機

 イジェス   眷属  地上1層 待機

 ジン     眷属  地上1層 待機

 グリエール  眷属  地上1層 待機

 リンシャル  眷属  地上1層 待機

 ファム    眷属  地上1層 待機


配下

レイバースケルトン 5体 ▽

 レイバースケルトン1 人材  地下1層 採掘

 レイバースケルトン2 人材  地下1層 採掘

 レイバースケルトン3 人材  地下1層 採掘

 レイバースケルトン4 人材  地下1層 採掘

 レイバースケルトン5 人材  地下1層 設置



「よし、次にステータス一覧を見てみよう」


「すてーたすとは何だ?どうすれば良い?」


 そりゃ、故郷のゲームで使われている言葉だもんな。わかんないよな。元々身分とかそういう言葉だし


「状態一覧という意味だな。名前と詳細って念じれば良いさ」


「わかったやってみよう」



名前:エリス・リュカルド

種族:戦乙女長ヴァルキリーリーダー

年齢:98

職業:司祭・迷宮管理者

称号:古の聖女・リースバルド神の眷属・迷宮管理者メイズマスター

階位:SS


名前:イジェス・リュカルド

種族:エインヘリヤル

年齢:享年27

職業:守護騎士シールドガーディアン

称号:徹壁・エリスの眷属

階位:AA


名前:グリエール・フォスター

種族:エインヘリヤル

年齢:享年32

職業:魔法師

称号:賢者・エリスの眷属

階位:AA


名前:リンシャル・フォスター

種族:エインヘリヤル

年齢:享年26

職業:探索者

称号:忍ぶ者・エリスの眷属

階位:AA


名前:ジン

種族:エインヘリヤル

年齢:享年22

職業:剣師

称号:剣聖・エリスの眷属

階位:AA


名前:ファム

種族:エインヘリヤル

年齢:享年15

職業:狩人

称号:獣王・エリスの眷属

階位:AA


名前:レイバースケルトン1(仮)

種族:レイバースケルトン

年齢:享年23

職業:サラリーマン

称号:働き者

階位:E


 皆さんの種族おかしくないか?


エリス達がチートな件。

まあ、ジョーも大概なんですが、それはまたの機会に・・・


オリジナルモンスターの紹介

・ホーリーゴースト 天界にいる優しき浮霊。

 階位:F


・ホーリースケルトン 天界にいる優しき骨霊。

 階位:F


・ホーリーゾンビ 天界にいる優しき肉霊。

 階位:F


・レイバースケルトン 死んだ後でも新しい仕事を探して真面目に働くスケルトン。天界のサラリーマン。

 階位:E


・デリジェンスゴースト 死後も努力するゴースト。天界の意識高い系アルバイター

 階位:E


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