表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/24

外伝1 夢現で異世界へ

こないだ次はエリスの話と言ったな。

あれはウソだ。


いや、ウソのつもりはなかったんですがね…

完全な外伝です

 気が付くと俺は真っ暗な部屋の中にいた。

 ぼんやりとする意識の中、部屋の真ん中に仄暗くひかるなにかを見つけた。

「なんだこれ」

 近寄ってみると漫画等で良くみる魔方陣が光っているのがわかった。

 良くわからないがこれを触ってはいけないような気がした...が、体が引き寄せられるように魔方陣の真ん中に立つように動いてしまった。

[管理者登録完了しました。おめでとうございます。迷宮管理者の称号を得ました]

 迷宮?って事はダンジョンか。あー、夢だな。寝る前にダンジョン作成ゲーム(勇者のくせに以下略)をやっててモンスター全種コンプリートしたのに満足して寝た記憶がある。

 ステータスとかでないのかな?


名前:NO NAME

種族:人間

スキル:迷宮クリエイト魔法

称号:迷宮管理者


 出たわ…スッキリしたステータスだな。ってかNO NAMEって何だよ。

〔名前をつける事ができます。つけますか?〕

 あ、付けれるんだ。いつものように自分の名前の一部が入ったマンガキャラから選ぶとしよう。こないだはジョナサンだったし、ジョセフも前に使ったな。漢字ありなら条太郎とか仗助とかもありなんだが。まてよ、どうせ夢なんだしもっと昔の漫画からでもいいよな。今でも語り継がれるボクシング漫画の名作のあれだ。まあ、そのままだとアレだし……よし『ヤヴキ・ジョー』で登録する。


〔名前をヤヴキ・ジョーで登録します。以後変更はできません。よろしいですか?〕


 OKOKどうせ夢なんだし。


〔登録完了しました〕


 んで、チュートリアルみたいなのは無いのかな?いきなり本番かな?夢だから何でもありそうだけど。

 取り合えずお試し的なのを作りたいな。5階くらいを上がったり下がったりしながら進むようにしよう。なんか描く物ないかな?


〔地図を表示します〕


 おお!なんか出てきた。ここを中心とした地図かなるほどなるほど、じゃあ、適当にこういう感じで・・・

 気が付くと大迷路になってた。まあ気にするな。んで、これをどうすりゃいいんだ?


〔地図に描いたMAPで迷宮を構築します。必要MPは1700Pです〕


 MPを消費して迷宮を作るのか...ってか今のポイントっていくつよ


〔現在保有MP:5000P〕


 足りるならOK実行だ!!!


〔迷宮を構築しています  > > > > > > > > 構築完了しました〕


 残り3300Pか。残りでモンスターとか罠を設置したいが、モンスターは自動配置かね?


〔モンスターを召喚しますか?現在召喚できるリストから選んでください〕


 召喚するんだな。リストは?


召喚モンスター リスト

・スライム族

・ゴブリン族

・コボルト族

・オーク族

・グレムリン族

・蟲

・オートマタ


 ん?これは分類って事か?とりあえずスライム族からみてみよう


スライム族

・ゼリースライム

・ブルースライム

・レッドスライム

・ブラウンスライム

・グリーンスライム


 ノーマルと水火土風のそれぞれの属性持ちって感じかな?とりあえずゼリースライムをこの辺とこの辺に配置。

 次はグレムリン族だな


グレムリン族

・レッサーグレムリン


 1種かい!とある映画のようにいろんな奴を期待した俺がバカだった。まあ、水で濡らしたり、夜中にご飯たべさせればかわるかもしれないが。

 次は蟲かな。


・キラーアント

・キラービー

・キラーマンティス

・キラーコックローチ

・ぴ<ぴ<虫


 蟻、蜂、蟷螂、最悪、最凶....見なかった事にしよう。

 次オートマタ


オートマタ

・ウッドパペット

・ウッドゴーレム


 2種類か。まあ便利そうだしパペット5体とゴーレム2体をここにっと。

 あとはゴブリンとオークとコボルトか。ってか、強さは変わるのかな?


〔戦力評価はどれも同じです。種族によって得意な事が違います。この3種のうち1種を選んだら他の種族の召喚はできなくなります〕


 なにいいい…1種族しか選べないだと。

 それじゃまずそれぞれの特性を教えてくれ。


〔ゴブリン族:赤銅色の肌を持った子鬼族。割と器用に道具を扱えます。上位種になると道具を作る者も出てきます〕

〔コボルト族:犬の頭をした子鬼族。連携が得意です。上位種になると異種族の指揮もとれます〕

〔オーク族:豚の頭をした子鬼族。絶大な繁殖力です。上位種になればなるほど一度に多くの子を孕ませる事ができます〕


オークだけなんか違う…。エロエロ豚タイプかよ。

とりあえずゴブリン族のリスト表示


ゴブリン族

・レッサーゴブリン


 ちょっwwwおまwwwただでさえ雑魚っぽいのにレッサーってwww

 しかも1種類だけかよwww

 まさか他も・・・・・・・・・・・


コボルト族

・レッサーコボルト


オーク族

・レッサーオーク


 他もでした。

 しょうがない・・・ここはコボルトにして組織的な動きをとれるようにしよう。あとさっきのグレムリンも少し混ぜて4体1チームでこの辺とかに配置しようっと。

 MP考えず配置してたけど今、残りどのくらい?


〔現在保有MP:1200P〕


 あれだけ召喚したのに1100Pしか減ってないのか。やっぱレッサーって弱いのかな

 んで、一応完成したけどどうすりゃ良いんだ?勇者的な奴が攻めて来るのかね?


〔野生生物や人間が領域に入ってくる事で侵入者として認められます〕


 ん~暫くは待ちって事か、その間自分が作った迷宮を見て回りたいな。


管理者部屋(マスタールーム)は独立空間に存在しています。現在、外に出る事はできません〕


 夢で否定されるとは思わなかったな。でも、現在って事は独立空間から迷宮に繋げる事もできるだろ?


〔可能です。繋げる事で外へ出る事もできますが、侵入者がこの部屋へ入ってくる事もありえます。〕


 入ってきて困る事あるんかね。


〔コアを破壊されると迷宮管理人も死にます〕


 ゲームオーバーになるって事か。よし!地図出してっとこの辺にこういう感じでって、地上もダンジョン化できるのか、じゃあこうだ。

 なあ、建物もMPでどうにかなるのか?


〔MPで構造物を建てる事は可能です。凝った物になればなるほど多くのMPを消費します〕


 じゃあ、こんなんでこう。ほい、実行!


〔迷宮を構築しています > > 構築完了しました〕


 さっきより単純だから早かったな。残りMPは?


〔現在保有MP:200P〕


 うえ…さっきと比べて減り方がえげつない。家は単純な平屋にしたんだけどな・・・まあ、いいや家の地下室と管理者部屋マスタールームを直結してくれ


〔一度繋げてしまうと二度と変更できません。よろしいですか〕


 OK、OK


〔接続完了しました。後方の扉から管理者部屋マスタールームを出る事ができます〕


 よし、とりあえず家だ。

 学生の頃に住んでいた8畳ワンルームを参考にしている。改変したのは風呂トイレは別って所とフローリングって所だな。

 喉が渇いたので冷蔵庫をあけてみたが何も入ってない。そこまでは都合はよく無い様だ。しょうがないので水道から水を出して飲んだ。あー、うめー。

 よし!外へ行ってみよう。

 あ…靴が無いな。仕方ない。MPでどうにかなるだろ。

 手ぶらじゃなんだし、他にも出すか。

 えーっと、靴とリュックと軍手と革ジャケットと懐中電灯と野生生物もいるって事だったから護身用に パイプで良いか。釘バットも捨てがたいが汎用性が高そうだしパイプの方で、よっしゃ出てこい!


〔必要MPが足りません〕


 う…マジか。じゃあ、鉄パイプじゃなくて釘バットでいいや。


〔必要MPがたりません〕


 えーダメ?やっぱ最初は銅の剣とかじゃないとダメ?


〔必要MPがたりません〕


 何がダメなんだ?一つづつ必要MPを表示!


〔靴:1P/リュック:1P/軍手:1P/革ジャケット:5P/懐中電灯:200P/鉄パイプ:50P/釘バット:30P/銅の剣:3P〕


 懐中電灯か!

 あーよく考えたらファンタジーっぽくないなぁ。えーっとじゃあ懐中電灯の代わり・・・・って何があるんだ?


〔松明:1P/カンテラ:5P/光魔法習得:150P〕


 魔法は気になるけど、残りポイントが気になるからやめとこ。無難に松明で良いか。

 じゃあ靴、リュック、軍手、革ジャケット、松明、鉄パイプ出て来い


 出てきた装備品を装着し、外へ出る。

 気温は少し肌寒い。洞窟の中はもっと寒いのだろうか。とりあえず行ってみるとしよう。

俺はカギを閉め、鉄パイプを片手に松明を脇にはさみ(とうぜんまだ着火してない)洞窟へ向かった。


 入ってすぐに気づいた事がある。

 ゼリースライムって他のモンスターの食用だったのか…。たしかに勇者の(略)でも食われた(てか食わせてた)なー。

って事で、ジョーのムースガルド初日の風景でした。


次こそはエリスの話を…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ