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いいよね?

作者: 夏野 希

教室に石があった。

少し大きめのやつ。



じゃまだ。

だってなんかじゃまなんだもん。

だからちょっとけってみた。

変な風に動いた。

ちょっとおもしろかった。



じゃまだったんだもん。

別に悪いことしてないよね?



今日はたいくつだ。

またけってみた。

おもしろい。

石はけられったってなんにも言わない。



みんなと石で遊んだ。

楽しかった。

みんなも楽しいからいいよね。

何にも言わないんだからだいじょうぶだよね?



今日石が教室になかった。



今日もない。



今日もない。

つまんないな。



今日は石がある。

みんなで遊んだ。

久しぶりにけった。

石に石をぶつけてみた。



あ、石が割れちゃった。

あーぁ。

でも、別にだいじょうぶだよね?

くっつければいいんだもんね。



その日から教室に石がなくなった。

その日教室にお母さんたちが集まって来た。

先生とお話してるみたい。

とっても長いお話してた。



その日の夜お父さんに怒られた。

お母さんは泣いていた。

なんで泣いてるんだろう。

なんでこんなに怒られるんだろう。



ぼく、そんなに悪いことしてないのにな。

でもごめんなさいしないと許してくれないんだろうな。

じゃあよくわからないけど謝らないとね。



ゴメンナサイ。



これでいいよね?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 難しい字をひらがなのままにすることで、 幼い感情や、幼い時期のムードを出していたので良かった。 [一言] 何かを石に例えているのでしょうか? 怖いですね。 謎めいたこの詩にはどんな意味が込…
[良い点] 悪いことをしている意識のない怖さ。 石が人の例えと考えると、こわいことだと思いました。 何が悪いのか、どうしていけないのか、大人はこどもに 噛んで含めるように教えなければいけないと思いまし…
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