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海に詫びる

作者: 豊田直輝
掲載日:2026/05/28

海の音が微かに聞こえてくる

波の起伏が緩やかな状態なのがここからでも何となく分かる。

海を見ようと思って浜辺まで走っていく

夜の時間のために人は全くいない光景であった。

私と海だけの秘密の共有時間を過ごしているみたいだ。

海は人を拒否はしない。

誰でも受け入れてくれる

その雄大さを感じて波を眺めていたら

私は涙を流していたんだ。

海という自然のおおらかさというものは

ここまでであったとは予想さえ出来ていなかった。

私の悩みなどちっぽけなものだ。

取るに足らないもの

そんなせせこましい思考回路で海に接していた事を密かに詫びた。

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