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詩全集3

名前がない君を、僕はなんて呼べばいい?

作者: 那須茄子

踏切が鳴って 

赤信号を睨む

君は焦れたまま 

待てずにいた


わかってるよ 

いつも一歩先を走ってた


わかってるよ 

誰より怖がりだったくせに


時計の針が指す過去ばかり

繰り返し胸を刺す 

終わりを知らぬリフレイン


だったら僕が切り替える 

モードを変えて

笑ってよ 

一度でいい 

嘘でいいから










駅のホームで拾った 

名前のないメロディ

それが今もポケットの奥 

忘れられないまま眠る


気づいてたんだ 

誰より優しい嘘


気づいてたんだ 

それが愛だったって



君だけが 

誰より美しかった

朝焼けの背に 

影を引きずって

傷つく度に 

輝くなんて


ズルいよ 

憎らしいよ 

でも


その声も癖も全部

君だけ

選べるはずない


心が千切れたって 

もう戻れなくたって

いいと思わされる

なにかを持ってる君は






名前がない君を

僕は今も

呼べずにいる

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