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スケーターになりたい
私がフィギュアスケーターになりたいと思ったきっかけは、ほんの些細なことだった。
ただ父のオリンピックでの演技の録画を母が見せてくれた。母はこの演技を母と父が一緒につくりあげた作品なんだと2歳の娘に自慢してきた。馬鹿すぎないか、母親。
しかしこのとき、私は、なにか心に響くものがあったのだろう。気がついたら母に
「私もふぃぎゅあすけーとやいたい!氷の上で踊りたい!」と叫んでいた。
母は
「ダメ。あなたは如月家の跡取りなのよ。何かあったらどうすんの?」といっていたが、
私が
「やいたい!やいたい!」とずっと駄々をこねるから最終的には折れてくれた。
こうして、私は氷の上に2歳で乗ったのでした。
ちなみにそのことを知った父は母の跡取りとして教育したいという気持ちを無視して、私の専属のコーチとなってくれた。ただ、今に思えばそれは間違いだったのかもしれない。
これからスケーターとして頑張るぞー!
父さんの成績を超えてやる!!