101.戦の子
※ステラ→セリウス→ステラ→セリウスで交互に視点が切り替わります。読みにくかったらすみません...!
“現在、こちらはアルストイ島へ上陸致しました。
八時には前線へ出撃、ひと月で終わらせます。
そちらも馬鹿な事は辞めて、一刻も早くお戻りを。貴女を失いたくない。”
セリウスからの伝書鳩を受け取り、あたしはため息を吐く。
セリウスはまるで、あたしが子を産んだら死ぬとでも思っているかのようだ。
しかし、あたしはいたって健康体。なんなら臨月でもスタスタと歩けている。腹は出たもののよく見る妊婦の張り出たそれではなく、少し屈みづらい程度。
気になることと言えば、時折中から蹴られるくらいか。
そんな事よりアルストイ島で戦だなんて。
お前の方がよっぽど命の危険に晒されてるじゃないか。
あたしの心配なんかしてる場合か、この馬鹿は...。
“心配するな。無事で帰ると約束する。
お前こそ死んだら許さん。”
簡潔に記した手紙を丸めると、鳩は興奮して目を爛々と輝かせる。
あいつが三つも付けた魔石のおかげで、鳩は高速で飛ぶ事に喜びを覚えてしまったらしい。
魔石を二つに減らされて甲板に突っ込む事は無くなったものの、イズガルズからこの南の海までわずか五時間で到着する最速の鳥となってしまった。
もはや生き物の速さではないのだが、本“鳥”が飛びたがっているならいいのだろうか...。
そんな事を思いながらもあたしは鳩を離す。
周囲に風をぶわりと巻き起こした鳩は、ドッ!と鳥らしからぬ効果音を立てて一直線に飛び立っていった。
————
“心配するな。無事で帰ると約束する。
お前こそ死んだら許さん。”
鳩の届けた手紙をぐしゃっと握りしめて、俺は苛立ち混じりのため息をつく。
何が“心配するな”だ!
臨月の妻を気に掛けない夫が何処にいる。
そもそも、こちらの死をどうこう言える立場か。
無断で船上の出産を決めた貴女こそ、俺は到底許せないと言うのに!
「セリウス、出撃だ」
ファビアンの言葉に俺は立ち上がり、懐に手紙を収める。目元に手を当ててしばし苛立ちを抑えると、愛馬へひらりと跨った。
派遣されたアルストイ島の戦況は、実に悲惨なものであった。
上陸したアガルタの軍隊は火薬と鉄の雨を降らせ、味方軍の死屍累々の山に奴らの旗が誇らしげに靡く。
島は三分のニを奪われ、鉄の車が大地を蹂躙する。防御魔法も間に合わず砲弾に吹き飛ばされる兵士達。
最悪の様相にアイザックは言葉を失った。
だが新参である彼を除いた面子にとっては、もはや見慣れた景色である。
特等級の王国騎士団である我が剣牙の魔狼は、戦における最終手段。任務は敵軍の完全殲滅である。
我々に課せられるのは常に、“いかなる最悪な戦況をも覆す事”。この程度で怖気付いては務まらない。
そして何よりも今、眼前に広がる敵の大群に口元が上がるのを俺は隠せなかった。
そう。俺は今、機嫌がすこぶる悪いのだ。
そんな俺にとってあやつらは、腹に据えかねた苛立ちをぶつけられる都合のいい“巨大な的”だ。
「Haza hug! ! (奴が出たぞ!!)」
「Ze hamooot hagrami shel izegarez! !(イズガルズの死神だ!!)」
敵兵達が叫ぶ声が実にうるさく煩わしい。
愛馬を駆って最前線へと躍り出た俺は、剣を高く振り上げる。
《——全軍に告ぐ。これより王国軍最高指揮官、剣牙の魔狼騎士団長はセリウス・ヴェルドマンが前線の指揮を執る——》
《——大規模魔法に備えよ。我より前に出る事は許さん——》
拡声された俺の指示に、前線の兵達が慌てて後方へと撤退する。俺はそれを確認すると右手の指をパチン!と鳴らした。
巨大な雷撃の柱が地平線の端から大地へ降り注ぎ、並んだ帝国の戦車を次々に爆散させていく。
敵の悲鳴と巻き上がる爆風の中を馬で駆け抜け、ひしめく大隊に向かって手を翳すと、光線でその全てを焼き払う。
だが敵軍は尽きることはない。焼かれた無数の敵の奥から、蟻の群れのように次から次へと湧き出して来る。
ああ、まだ焼ける。
ここにも、そこにも。的、的、的の群れ。
俺は笑みが零れるのを感じながら右手を天へと翳した。
最大限の魔力を込め、空を埋め尽くすような巨大な火球を出現させる。燃え上がる炎は辺りの空気を巻き込んで渦を作り、俺の手から放たれた。
一瞬の閃光が辺りを白く染める。
目の前に広がる敵の大波は、文字通り火の海と化した。
「...こ、これが...戦場の、団長殿...」
背後で俺に着いていたアイザックが声を震わせると、その隣のファビアンがため息をついた。
「完全に八つ当たりだよ。あいつ、魔力が切れるまで暴れる気だ」
「絶対に団長の前に出るなよ、もろとも吹っ飛ばされるぞ」
ザイツに釘を刺され、アイザックはこくこくと頭を上下に振る。
「今回は俺たち、給料泥棒で終わるかもなあ」
「ええ、団長殿が全部やってくれそうですな」
そんな事を言う彼らを気にもせず、俺は次々と敵兵を吹き飛ばす。
さあ、戦は始まったばかりだ。
我が国を侵す狼藉者共よ、この憤懣を存分に受けるが良い!
————
セリウスに鳩を飛ばした一週間後。
いつも通りあたしは身支度を整えて船長室から甲板へと降りる。船員達と朝食を取りながら、たわいも無い話をして朝を過ごしていた。
「流石に腹が出て来たなあ」
「双子、男か女かどっちだろうな」
「それが何度診ても上手いこと隠してまして。臨月になってもわからないなんてなかなかありませんよ」
「両方ステラみたいな女かもよ」
「女騎士は前例がないしなあ。跡継ぎどうすっかねえ」
なんてコンラッドやビクター達と笑い合っていると、マストで見張り番に付いていたリックが声を張り上げた。
「船長!敵襲だ!!あの海賊旗...、アルナーブのやつらが手下の報復に来たんだ!」
それを聞いたあたしは、持っていた木皿をその場にタン!!と叩きつけて立ち上がる。
「朝っぱらから復讐たあ、気合い充分だねえ!迎撃準備だ!アルナーブの首を獲るぞ!!」
あたしの声でコンラッドを含む船員達がザッと立ち上がり、ビクターが眼鏡を光らせクッと上げた。
「リゼ、担架と応急器具の用意を」
「ええ」
指示を受けたリゼも頷いて立ち上がった。
「砲手共は砲台へ!照明弾上げろ!投擲用意!」
「コンラッド、エルドガ!ブレース二時に引け!」
あたしは中甲板へと駆け上がり、舵を切りながら響く声で各所へ指示を飛ばす。
すぐさま赤い照明弾がパウ、パウと上がる。
ジャックが「走れ走れ走れ!」と手を叩き、熟練の砲手と少年達が急いで砲列甲板へと駆け上がった。
「武器を取れ!鉤縄用意いいか!鉄障壁急げ!」
コンラッドが甲板で指示を出しながらロープを引き、エルドガと共に帆の向きを変えた。
屈強な男達が甲板下からガシャン!ガシャン!と鉄の盾を引き上げ、船の縁に障壁を張っていく。
あたしは海賊旗を掲げた敵船に砲弾を撃ち込ませながら主艦を近づけ、舵を素早く切って横付けにした。
「横付け済んだぞ!!コンラッド、舵を頼む!」
「おう!」
コンラッドに舵を任せ、上甲板からマストに張った縄梯子に飛び移る。ビクターがそれを見るやいなや、甲板から大声を上げた。
「船長!?ダメだと言ったでしょう!」
「うるせえ黙ってろ!!」
「リック、フィズ、ジェイド!」
怒鳴り返したあたしが若衆達の名を呼ぶと、彼らは「おう!」と鉤縄を回して敵船へヒュッと投げる。
あたしは登りきったマストの上から敵の大将を見下ろし、声を張り上げた。
「Yo.Shakti Arnav! Kapal itu benar-benar dibangun dengan murah! (よお、シャクティ・アルナーブ!あの船は実に安い作りだったな!)」
「Sebuah kapal yang bahkan tidak memiliki berada di dasar lautan! jenggot dan kepala kotor itu!(飾りにもならん船は海の底がお似合いだ!お前の首も同じ所に送ってやるよ!)」
羽根付きの布で頭を巻いた髭面のアルナーブはこちらを見上げると、青筋を立てて眼光を鋭く放った。
「 Stella Barbaria ! wanita tidak punya hak untuk dipecat!(ステラ・バルバリア!貴様に与える首など無いわ!)」
怒鳴り返す野太い声には強い憎悪が込められ、受けた肌がピリッと震える。
いいねえ、殺気が滲みるじゃないか!
あたしはマストの先端へと走り込むとタン!と蹴って敵船へ飛び降りる。空中でカットラスを両手に引き抜き、奴の首へと斬りかかった。
同時に若衆達が船へと飛び移り、船上は一気に乱戦と化す。
受け止めたアルナーブの剣と激しく連撃を交わしながら、あたしは甲板上を踊る。
主艦の砲弾が船体に穴を開け、振動で甲板の床が割れて跳ねる。辺りで激しくぶつかり合う剣と剣。
その奥から刺さる殺気。あたしはステップを踏んで振動に乗り、中甲板から狙う弓兵に勢い良くナイフを投げつけた。
弓兵はナイフを額に受け、柵の向こうへ倒れ込む。
アルナーブは一瞬逸らされたあたしの視線を捉え、曲剣を振り上げた。
その一瞬でカットラスを手の中で回し、奴の曲剣を弾き飛ばす。襟首を掴んで引くと奴はバランスを崩して勢いよく前につんのめった。
「悪いが貰うよ」
あたしの刃が差し込む朝日を反射する。
奴がその光に目が眩んだ一瞬。
アルナーブの首は、宙へと高く舞い上がった。
「ハッ、他愛無い!」
吐き捨てるように笑ったあたしは、血を噴き上げる胴体を蹴り飛ばす。マストの根本にぶつかって力無く倒れる奴の体。一拍置いて、奴の首がゴン!!と大きな音を立てて甲板へと落ちた。
その音でその場の全員が動きを止める。
「Aku dapat kepalanya!! Hanya mereka mengangkat pedang! (首は貰った!!死にたい奴だけ剣を取れ!)」
張り上げた声と、ごろりと転がる頭の髭面。
アルナーブの部下達が一斉に剣を床に投げ捨てる。
「大将首獲ったぞ!!戦闘止めろ!!」
フィズが声を張り上げ照明弾を打ち上げると、主艦の船員達から一斉に勝ちどきが上がった。
「流石は船長!」
「痺れたぜ女王様!」
船に戻れば、迎えた船員達にわっと囲まれて肩を叩かれる。
あれほどビクターが口酸っぱく言った割に、戦くらいなんてことはなかったな。思ったよりちゃんと動けたし、敵の首を獲るのも楽勝ってなもんだ。
あたしは実力が衰えていない事に満足し、彼らに笑みを返す。
わっと船員たちがまた歓声を上げたその時。
激痛が腹から腰へと走った。
「ッ!?」
まるで腰に鉄球でもぶつけられたような、重く激しい疼痛。
骨盤を押しやって何かが急激に降りて来る。立っていられない。なんだこの強烈な痛みは!?
あたしは耐えきれずその場に蹲った。
「ッ...、痛...!」
「船長!!無茶をするから!!」
「そうよ、そんな体で...!」
急に甲板に手をついて震えるあたしに、ビクターとリゼが慌てて駆け寄る。コンラッドが焦った顔であたしの背をさすった。
「おっ、おい!大丈夫かステラ!!」
「っ、...」
腰の骨が砕けそうな強烈な痛み。
立ち上がれず床に爪を立てると、突然温かい水が下半身から決壊したように勢いよく流れ出た。
コートの裾と甲板に広がる大量の水に、息を吸い込んだビクターが声を裏返して叫ぶ。
「ッ...はっ、破水だ!!!産まれます!!!」
「「「「なんだとォ!?!?」」」」
その場の全員が野太い声を同じく裏返した。
コンラッドと若衆達がオロオロとビクターの肩をゆする。
「うっ、うま、うま!!産まれるゥ!?」
「みっ、みずが!!船長からみずがいっぱい!!」
「どうしよう!!先生、どうしよおォオ!!」
「いいいい今すぐ船長室に運んで!!!湯を沸かして!!大量に!!あと清潔な布を!!」
「いいか!寸胴鍋一杯沸かせ!!」
「洗ったシーツ持って来い!!急げお前らァ!!!」
ジャックとエルドガが怒鳴り、慌ただしく船員達が船の上を駆け回る。
「船長、大丈夫ですから!リゼ、薪ストーブに火を入れて!部屋をめいっぱい暖めるんだ!!」
「わかったわ!」
「コンラッド、タライ持ってきて!」
「おっ、おう!!」
船長室に運ばれて大騒ぎする声の中、あたしは間隔を空けて襲い来る強烈な痛みに朦朧とする。
すると意識の淵で、戦場を駆けるセリウスが鮮明に浮かび上がりはっと戻される。
...そうか。今頃、お前も戦の真っ只中だったな。
こちらも一戦終えて大将首を獲ったばかり。
被った血を落とす間もなく産まれたがるたあ、この子はよっぽど血の気が多いらしい。
まったく、誰に似たんだかねえ。
あたしは気合を入れると、咬まされた布をぐっと噛み締める。
さあ、あたしはやるぞ。
セリウス、お前もしっかりやるんだな。
お互い、上等の戦果を土産に再会と行こうじゃないか!
————
アルストイ島上陸から七日が経った。
高く登っていた日は落ち始め、地平線から空が赤く染め上げられていく。
我々は島の半分を奪還し、戦況は明らかに好転していたが、7日に渡る戦闘は少しずつ騎士団の体力を消耗させていた。
こちらが魔法大国であれば、アガルタは化学大国である。
鋼鉄の戦車、数多の弾丸を打ち出す銃火器、投下される無数の爆弾、誘い込まれた先の地雷原。
それらに対抗する防御魔法は、瞬間的な障壁である。
何段階にも手順を踏み大勢の魔力を込めた城の結界とは異なり、常に張って動けるものではない。
防護魔法もありはするものの、あくまで衝撃を殺すものだ。それを超える爆撃には気休めにしかならない。
また、あちらは武器で全ての兵がおよそ同等の兵力を持てる事に対し、こちらの魔力は個々人によって威力の違いが大きい。
魔道砲台や魔導バリスタ等の飛び道具は、本体に込められた魔力が切れれば終いである。魔石もあるが結局は消耗品だ。数に限りがある上に、使い切ればただの石となってしまう。
加えて元々が長期戦で消耗していた兵達だ。最前線に立つ我ら騎士団に負荷が偏る事は止むを得ない。
そして現在。
砲撃を受けた自軍の兵へと大型防御魔法を張り、多量の魔力を割り振った俺は、息切れを起こしていた。
「セリウス、無茶だ!一旦退こう!」
ファビアンが声を上げるが、今日の作戦に於ける目標地点はすぐ目の前である。
ここで退いては、また戦が長引く。
丘陵を奪還し、さらなる優勢を勝ち取らねば奴らを海岸線まで押し戻せない。
しかし、光属性持ちのファビアンとエルタスは自軍の防衛に徹して消耗が激しい。
攻撃特化型の俺含む残す面々は、休憩無しに大型魔法を連発している。正直ジリ貧である。
アイザックに置いては魔力切れ間近で明らかに朦朧としている。
だが眼前に迫るは戦車の隊列。
あちらも遊びでこの島に手を出したわけではない。ここを足掛けに本国へと攻め込みたいのだ、投入された兵力は厚い。
空一面が赤く染まり、じき陽も落ちる。
くそ、時間切れか...!
その時、上空から白いなにかの飛来を確認する。
敵の砲弾か!?と防御魔法を張りかけて、見覚えのある羽ばたきに俺は手を止める。
あれは鳩だ。
それも、ステラさんからの伝書鳩。
巣箱は遥か後方に預けている筈だが、鳩は一直線にこちらへ向かう。
鳩は鳥らしからぬゴオッという羽音を立てると俺の上げた腕に降り立ち、誇らしげに胸のポーチを差し出した。
俺はそのポーチより丸められた紙を引き抜く。
開いた紙には、ひどく震えた彼女の走り書き。
潰れた文字を即座に読み取れず、嫌な予想に背筋が凍る。
彼女に何が。まさか、そんな、嘘だろう。
俺は指の震えを抑えて目を凝らす。
そして辛うじて読み取った短文は、俺に衝撃を与えるには充分だった。
“双子を出産_た。
母子_に健康、七日後に_る。
さっさと終わ_せて迎_に来い。”
「出、産...?」
俺は書いてある文章が頭に入らず、呆然とする。
「セリウス!!避けろ!!」
ファビアンの叫びにはっと顔を上げる。
迫り来る巨大な砲弾。
出産...?
...つまり、産んだのか...?
彼女が、俺の子を、...。
そうか...
そうか!!!
「...ならば、早く終わらせなくては!」
先程までの息切れが嘘のように指先に魔力が漲る。
砲弾を光線で消し飛ばし、大きな爆発と共に地面をせり上げ、戦車の群れを地に飲み込んでいく。
「ふふ、...はは!!まったく!」
貴女と言う人は...!!
いつだって俺の不安を易々と裏切り、追い付いて見せろと無茶を言う。
ひと月掛かる戦と聞いて、七日後に迎えに来いなどと。
ああ、本当に、我が妻は...
なんと痛快で、豪胆な女だろうか!
———それに応えずして、何が夫か!!
この身に残った一切の魔力を全身へ纏わせると、瞳は燃え、黒髪がぶわりと舞い上がる。
右手を掲げ念じれば、上空が暗雲に包まれる。
出現する巨大な魔法陣。
空一面を埋め尽くし、見下ろす術式の眩い光。
——我が身に宿りし碧き氷嵐よ、愚かなる傀儡を巻き上げよ。天嶺より降り注げ雷、地殻より沸き上がれ豪炎、唸り裂けよ大地の狭間。暁差す光芒よ、宵昏き闇黒よ。天を覆え、血を奪え、我が身に仇成す輩を覆滅せよ———
島の全域が震撼し、地面にビシビシと大きな亀裂が走り、俺の周囲の瓦礫が重力に逆らい舞い上がる。
「だ、団長補佐...これは...」
「喜べアイザック。戦争は終わりだ」
「衝撃に備えろ!!竜滅のアレが来るぞーッ!!」
「退避!退避ーーッ!!」
...斯くして。
アガルタの影は塵も残らず。
僅か一週間にして、アルストイ島奪還戦争は終結した。
はい双子爆誕おめでとう〜!!
書いてる間に、言う事聞かない首狩り妊婦とブチギレ敵兵蹂躙夫という血の気特盛夫婦になっちゃった...。想像以上に感動やハートフルからかけ離れた出産...、あれれ、なにこれ...。次回で再会からのドタバタになります。
リアクションや感想等いただけますと大変喜びます〜!!いつもお読みいただきありがとうございます!




