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悪役令嬢ですがざまぁしてみました。

作者: もちぱと


近頃、婚約者から謂れもないことで責め立てられるようになった。


「これ以上セレーナに嫌がらせをして辛い思いをさせるのはやめるんだ」


「いつもそうおっしゃっておいでですが何のことでしょう?」


彼の言う「セレーナ」とは平民として暮らしていたが

男爵の隠し子だったことが判明し、最近養子になった令嬢だ。


「彼女は君と違い繊細な心の持ち主なんだ」


「何もしておりませんのに嫌がらせをするのはやめろなど言われても困りますわ」


「証拠は揃っているんだ。明日の学園パーティで君の悪行を発表する!」


そう言ってウィルは去っていった。


「明日のパーティで何が発表されるのかしら」


_________________________________________________


生徒会長を務めている私は学園パーティに必ず出席する必要がある。

会長の仕事がある為、通常行われるパートナーのエスコートは不要だ。


生徒会メンバーと会場に向かった。

何やら皆がざわついているとは思っていたが

まさかウィルがセレーナさんのエスコートをしているとは。


ウィルの方を見ているとこちらに気付いたようで

セレーナさんと一緒に向かってきた。


「やあ、ミランダ。生徒会のみなさん」

「こちら僕の婚約者のセレーナだ」


会場の皆が一瞬ざわめき、コソコソと話し合っている。


「ウィルこれはどういうことでしょう」


「彼女に嫌がらせをし続ける君に嫌気がさした。

 それに僕は真実の愛を見つけてしまったのさ」


「今日はミランダ、君の悪行を皆に知ってもらおうじゃないか」

「皆!これを見てくれ!」


そう言ってウィルが差し出したのは映像が映し出せる魔道具だ。

ウィルが映像を流そうとしたところを制止した。


「ミランダ!君が悪いことを知られるのがそんなに嫌かい!」

ウィルが蔑んだ目で私を見ながら言葉を発する。


「映像を流してもらうことについては問題はないわ。

 ただ、セレーナさんに確認だけしておきたくて」


「セレーナさんこの映像偽造したわけではないですよね?」


「当たり前じゃないですか!私はあなたと違いますから!」


「分かりました。ウィル映像を流してくださるかしら」


私がそう言うとウィルは映像を流し始めた。


映像は学園の廊下に立っている私を映し出した。


(ここはセレーナさんの教室の前ね。)


私が教室に入って行きセレーナさんの机だろうか。

そこから教科書を取り出し切り刻んでいる。


すると映像を一緒に見ていたセレーナさんが泣き始めた。


「セレーナ、映像を見て辛い体験を思い出してしまったんだね」

「ミランダ!この映像以外にも君がセレーナに嫌がらせをしている証拠がある!」

「言い逃れは出来ないんだ認めて謝罪をしろ!」


「していないことを認めて謝罪など出来るはずがありませんわ」


「これだけの証拠があるのにまだシラを切るつもりか!」

「もう許し…


ウィルが何かを言いかけたがそんなのはもう関係ない。

次は私の番だ。


「皆さんこれをご覧になってくださいませ」


そう言うと生徒会メンバーがある映像を流し始めた。


街で治安の悪いとされている裏路地で誰かと話している

セレーナさんが映し出された。


「ちょっと…何よこれ!止めなさいよ!」


映像を見たセレーナさんが騒ぎ立てている。

そんなのお構いなしだ。


この映像を流している魔道具はウィルの持っていたものより

遥かに良い物で音声まで録音可能な代物だ。


ということでセレーナさんともう一人の会話が流れ始めた。


「お願いがあるの。この女から彼を奪う為に

 私が嫌がらせをされている映像を作成して頂戴」

「過激すぎるのもダメだから、教科書を切り刻むとかそのくらいにしておいて」


「構いはしないがこの女性どこかで見たことがあるんだ

 俺を巻き込まないでくれよ」


「大丈夫よ彼の家の方が格上なんだから♡なんでも揉み消してくれるわ」


というところで映像が終わった。

私は青ざめているウィルとセレーナさんに声をかけた。


「ウィルは知っているわよね。映像の偽造の罪の重さを」

「セレーナさんも私が確認した時に認めてくださっていれば…」

「すでにお父様に報告済だからもう学園の外で待ってるんじゃないかしら」

「この映像を偽造した男性はもうすでに捕まっているようですし」


「ねぇ!ウィルどういうことなの!罪の重さって何!」


ウィルが答えることが出来ないようなので代わりに答えてあげる。


「過去に映像偽造をしたことで無罪の人が断罪されたことがあるからよ」

「それに今では私が開発したこの魔道具があれば

 偽造された映像かどうか判別できるの」


「小説の中であんたは生徒会長をする程優秀じゃなかった!

 むしろ落ちこぼれだったのに!」

「私がヒロインの筈なのにおかしいわよ!」


「小説?ヒロイン?何をおっしゃているのか分かりませんが

 早く学園から出て自首した方がよろしいのでは?」

「少しは罪が軽くなるかもしれませんよ」

「軽くなるとは言っても街から遠く離れた修道院で

 一生を過ごすことにはなりますけども」


微笑みながらセレーナに最後のトドメを刺しにいく。


「後、一つ訂正致しますね。私の功績により国王様より公爵位を賜りました。」

「それによってウィルよりも格上♡になりましたわ」


「私は好意などなかったのですがウィルのお父様より婚約関係を

 どうしても続けて貰えないかと懇願があったので続いていただけでしたのに」

「私としては今回の騒動さえ起こさなければ素直に婚約破棄に応じておりましたのに」


「セレーナさんもですがウィル、あなたもご実家より勘当されるでしょうね」

「この会場の映像はご実家でも流れているでしょうから」


2人が膝から崩れ落ちる。


____________________________________________________________


パーティは2人が起こした騒ぎのせいで後日執り行うことが決まった。

彼らはやはり実家から勘当されてしまいウィルは平民に、

セレーナさんは修道院へ行くことになった。


あと、最近思い出したことなのだが、私の前世はここではない世界で

家電を開発する仕事をしていたようだ。


この話はまた今度出来たら良いなと思っている。

今はこの世界で生活に便利な魔道具を開発することに力を入れようと思う!


いつか心から愛せる人とも出会えるといいな!


そう遠くない未来にきっと_


初めての投稿になりますので至らないところが多々あったかと思いますが

ご覧頂きありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 他の方もおっしゃってますが、とにかく「」が多くて読みにくい。
[気になる点] 同じ人物の台詞なのに「」がまとまってなくて読みづらい!
[気になる点] 公爵位って賜れるものじゃないはず。公爵って日本でいうなら宮家、江戸時代なら徳川御三家。何が言いたいかというと、最低限、初代は王家の親族でないと駄目。 ご令嬢が王女様なら可能性はあるけど…
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