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第4話 命を賭ける

 あと一回で最後だ!

 念の為、鑑定する。


 種族 ビックボア

 HP 86/700


 よしっ


 次で本当に終わりだ‼︎


 迫るビックボアを前に、今回も避けようとする…‥が、

 急に倦怠感が襲いかかって来た。

 足が、否、全身が。

 そう…今まで大いに活躍してくれていた筋力増加のタイムリミットが切れてしまったのだ。


 やば………


 強化無しでは突進を避けられない!


 視界がコマ送りになる。

 その、引き延ばされた刹那の中、必死に生き延びる方法を必死に探す。


<スキル 思考加速がlv4になりました。>


<スキル 並列思考がlv5になりました。>


 なんか色々来たけど無視!

 ぶつかるタイミングに合わせて後ろに全力で飛ぶ。


 ガアン!!


 直後に衝撃が来て、いとも容易く吹き飛ばされ、…意識を失った。




 …直後に木にぶつかり、意識を取り戻した。

 痛い!痛い痛い痛い痛い痛い!

 それでも……生きてる!。

 初めて自分のこの体に感謝した。

 毛皮がクッションになったのだ。

 後ろに飛んで、ぶつかった衝撃を和らげたのも正解だったようだ。

 痛くても、死ぬよりはマシだ。



 自分のHPは見なくても瀕死と分かってしまう。

 一応見てみると…HPが残り3になっていた。


 三割とかじゃなくてただの3だ。


 さらに追い討ちをかける様にビックボアがトドメを刺しにこちらに突撃して来る。


 背中が凄く痛いし左足の感覚が無いし他にも諸々痛いし……。

 でも。それでも、アイツを倒す。


 もう、避けるのは出来ない。

 それなら……迎え打つ!

 


 ぶっつけ本番だけど、今打てる最大の攻撃を使う、

 生きる為でも勝つ為でも、もうそれしか無い!

 思考加速もあるから見た目よりも数瞬は余裕があるはず。


 MPを180使い、半径1m、高さ3m位の円柱を2本作る、

 自分の左右に半透明で水色に光る魔法陣から水晶が対になるように出現する。


 さらに、MPを20使い、無骨な槍のような雑な見た目にして、威力をあげる。

 自分の左右に更に重なるように半透明で水色に光る魔法陣が出現し、水晶が無骨な氷柱(つらら)のようになる


 そして、残りのMP300を全て使い、全力の念動で打ち出す。


 頭に刺す様な頭痛がするが、これくらいならなんとか耐えれる……。


 この一撃に全てを賭けろ!

 この後の事なんて後で考えろ!

「行っけーーーー!!!!!!」



 確かにクリスタルアローがビックボアの体を貫通した音を聞いた。


<スキル 思考加速がlv7になりました。>

<スキル 集中がlv3になりました。>

<スキル 並列思考がlv10になりました。>

<スキル 並列思考がスキル 並列意志lv1に進化しました。>

<レベルが1から25に上がり、スキルポイントを入手しました。>

<レベルの上昇に伴いHP、MPが完全回復します。>

<取得経験値が上限に達しました。>

<取得経験値が上限に達した為、進化が可能になりました。>

<称号 『命知らず』を取得しました。>

<称号 『命の恩人』を取得しました。>

<称号 『不屈』を取得しました。>

<称号 『格上喰らい(ジャイアントキリング)』を取得しました。>

<称号 『命の恩人』により、スキル 小さな勇者を取得しました。>

<スキル 水晶生成、念動、小さな勇者、称号 『格上喰らい(ジャイアントキリング)』、狐狼の存在を確認。特殊進化候補、リトルクリスタルウルフが追加されました。>




 ???視点


 こんな所で寝んなよな……

 ビックボアには勝ったんだな。

 まさかあんな短時間でスキルを使うとは……

 パッシブスキルならまだしも、アクティブスキルは魔力の感覚が分かるまででも何ヶ月か掛かるはずなのに。

 初めてのスキルなら普通はは失敗するし、スキルの複数展開は鋭い頭痛で魔法どころではないだろうに…。

 多分、主も驚いているだろうな。

 俺は何のサポートもしていないのに。

 流石だな。

 それでも初めての魔法と初めての多数展開でMPはレベルアップで何とかなっても精神の方は少し消耗しているだろうしな。

 多分、明日の朝までは起きないだろう。


 仕方ないな……安全なとこまで運んでってやるか。

 

 俺が移動途中に見つけた近くの洞窟まで連れて行ってやった。

 それまでに少し、いや正直に言おう。

 かなり岩などの障害物にぶつかってしまった。朝までに減ってしまったHPが回復してると良いな……


 まあ俺は器用な事が苦手だから仕方が無い!

 あそこに放置よかマシだろうかな。


 少しの間、見させてもらうぜ。よろしく

来年も良い一年になりますように。

次回、別視点で書きます。

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