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吾輩は猫であった、今は犬である

作者: 公式

さあAIのべりすとの実力いかほどのものか見させてもらおう

吾輩は猫である

今は犬である

転生した際間違えて人間になったので自殺して猫になろうとしたが間違えて犬になったのである

犬の姿で自殺は難しいから今の姿に甘んじているのである

ただ魔法が使えるようになったので今の姿で特に不自由はしていないのである この世界では動物も魔獣と呼ばれる存在である 魔獣とは魔力を持った獣であり、知性と言語能力を持ち、人語を解する獣のことである その種類は多く、例えば、狼や熊などの普通の獣もいるし、竜族のように人に化けられる種族もいる また、魔物という普通には存在しないような存在もいる そして、それらはすべて魔力を持っているのである ただし、魔法を使うことはできない 魔力というのは魔法を使うための力なので、それがないと使えないのだ

「おーい」

声をかけられた方を見ると、そこには少年がいた 少年といっても、見た目だけなら吾輩よりなんか獣くさいので多分こいつも魔獣だろう、すぐに返事を返したら「お前、魔獣だろ」と言われて捕獲されそうになったからすぐさま炎の魔法で焼き殺して始末した。

どうやら最近魔獣狩りが流行っているらしいと噂を聞いたがどうやら本当らしい

結構稼げる仕事だと聞いたしそのうち人間に化けれる魔法を覚えて吾輩も魔獣狩りをしてみるか

そうとなれば獣くささを隠せるようにしなければ

獣くさいままでは今焼いた奴みたいにすぐにばれて返り討ちになるかもしれないからな

「おい!」

今度はなんだと思って振り向くとさっき殺したはずの少年が立っていた おかしいと思いつつよく見てみると体が灰になって崩れ落ちていた どうやらあの体は幻影だったようだ

「俺はお前みたいな魔獣を狩るハンターだ」

面倒くさかったから話している途中でまた魔法で焼いておいた

なんで幻影なのに獣くささがしたのか疑問に思うが多分幻影はにおいもひきつぐのだろう

しかし今焼いたのも幻影の可能性があるかもしれない

念のためここら一帯をとりあえず焦土にしておこう

「あっちいいい!!」

ふむ、やっぱり本物のようだった

「貴様!何を…………うわっ!?」

何か言いかけていた男を無視してそのまま燃やす それからしばらくすると男は燃え尽きてしまったようで動かなくなった 死んだふりをしている可能性もある

とりあえずまた魔法で焼いておこう

今度は念には念をいれて骨まで灰になるまでじっくり高温度長時間焼いておこう

「ぎゃあああああっ!!熱い!熱いっ!熱いぃぃ!!!」

うるさいので黙らせようとさらに火力をあげる

「もうやめてくれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

少しやりすぎたようだ まぁ死にはしない程度の火傷だから大丈夫

「熱い熱い熱いいいいいい」

おかしい

魔法の熱はすでに鉄を溶かすのと同じ熱量にしてあるのに一向に死ぬ気配がない

しかも体も焼けているようでいてよくみるとやけど一つしていない

「熱い熱い」「ぎゃああああ」

聞こえる悲鳴が増えてきてふとあたりを見てみると遠めだが他の人間が何人か燃えているのが目に入った

そっちのほうはすぐに黒く焦げて灰になっているのがわかる


「あついあついあつ」

「ひいいいい」

「助けてくれええ」

「あづいよおおおお」

「ごめんなさいごめんなさい」

「ゆるしてください」

「たすけて」

「ごめんなさい」

「許してくれ」


ああこれはたぶんこういうことだろう

吾輩が今燃やしているこの少年は一見熱がっているように見えるがそれは演技

実際は燃える苦しみを他者に押し付けて自分の身代わりにしているということか

実に高度な魔法だな私も見習いたいところだ

「あついあついあつい」

「あついあついあつい」

「あついあついあつい」

「あついあついあつい」

「あついあついあつい」

「あついあついあつい」

「あついあついあつ」


ネタがつきたのか「あつい」しか言わなくなった

タネがわかったのですでに燃やすのはやめているのにいまだに断末魔をあげている

こいつが他者に燃える苦しみを押し付けて大量に焼死体を増やしているせいで吾輩が炎の魔法を使って大量虐殺をしていると疑われかねなくなったのでこの少年がまだ燃やされていると思い込んでいるうちにそそくさとその場を立ち去った

次の日この場所に憲兵が来て調査するだろう

「ふう、これで一安心だな」

しかし、なんでこんなに必死になってるんだろう? そんなことを考えながら街に戻っていくのであった 猫になりたかったのに犬になった。

しかし、魔法が使えるようになった 魔獣狩りをやってみようかと思う 街に戻ると、何やら騒ぎが起きている

どうやらこの近くで人を燃やして回っている奴がいるらしい

いったい誰なのだろうかとしらを切りながらさらに遠い街を目指して旅立った

故意ではないとはいえ吾輩の魔法で結構な数の人間が犠牲になったのは事実

しばらく疑いの目をかけられないよう炎魔法を使うのは避けておこう


「ということがあったのだ」

「へーそうなんですねー」

「まったく、ひどいことをするものだ」

「そうですねー」

適当に相槌を打ちながら女の話を聞き流す いつものように街から街へと渡り歩き、その途中のダンジョンを適当に探索して得た金でとある国の王都に立ち寄ってみた

この国では魔獣は敵対視されていて魔獣は見つけ次第殺すよう法で定められている

裏を返せば魔獣である吾輩にとってはこの国の人間は殺しても問題ない存在である

故に俺にとってこの国は新しい魔法を試すための実験体がゴロゴロいる理想郷みたいなものである

とりあえず新しく覚えた炎魔法以外の魔法の威力を確かめるためにその辺の人間たちに犠牲になってもらった後、魔獣狩りの少年の使っていた他者に自分の苦痛を肩代わりさせる魔法について調べてみよう

魔導書は高くつくが幸いこの国は魔獣である俺にとってどの人間も好きなだけ殺せる都合のいい存在だ

書店の人間を殺して魔導書をただでもらうことぐらい造作もない


「それじゃあ私は行くから」

「はい、お気をつけて」

「また来るよ」

「お待ちしております」

「ははは、本当に君はかわいいねぇ」

「ありがとうございます」

「あははははは」

なんでこいつ死んでる上に相手は見つけ次第殺さないといけない魔獣なのにこんなに普通に吾輩に話しかけてくるんだ

こんな簡単に心霊現象がおこるなんてこの書店はずいぶんと恐ろしい心霊スポットとなってしまったようだ

とりあえずこの書店からは離れよう


「ふう、ここまでくれば安全かな?」

あれからいくつかの街を渡り歩いてきたがどうにもこの街は居心地が悪い おそらく本屋の娘があの書店にいる幽霊の正体なのだとは思うのだが なんにせよ今日はこの宿をとって早めに寝るとしよう

とりあえず国が国だからこの宿の人間も一通り皆殺しにしておいた

幸いこの宿には幽霊は出なかったが書店の幽霊がついてきていたらしく隣の部屋でいやにやかましい音楽を演奏しておりあまりにもうるさくて眠れない

たまに兵士がこの宿の近くを巡回してくるがこの宿の人間を皆殺しにした際に力を吸収したのだろうか書店の幽霊が近づいただけで兵士が軽く50メートル近く吹き飛ばされている

書店の幽霊は兵士が飛ばされていった距離をいちいち図っては新記録達成といっている

このままだと多分この国で名の知れた騎士とかが派遣されたりしてくるだろう


「うーん、どうしたものか」

そんなことを考えているうちに眠気がやってきた 明日は別の街に行くとしよう

「おはようございます」

「ああ、おはよう」

朝起きて朝食を食べたらすぐに宿屋を出た 昨日とは別の街に行きたいが、まだこの国にいてもいい

だいいち書店の幽霊がきさくに吾輩に朝の挨拶をしてる時点で幽霊が俺にまとわりついているのは確実

幽霊から離れたいのにまとわりつかれているのであれば別の街にいっても意味がない

とりあえず最悪この書店の幽霊によって滅ぼされても問題ないようなそんな吾輩にとって利用価値のない街を見つけてから別の街にいくとしよう

なにせこの書店の幽霊は人間を長距離吹き飛ばすことができる危険な幽霊なのだからな


「ふう、やっとついたな」

適当な街についたので街に入ると早速書店の幽霊を探し始める 書店の幽霊は俺の魔力を吸収することで成長しているのかだいぶ大きくなっているし そろそろ吾輩の新しい魔法の探求の邪魔になりそうだ 早くなんとかしないとな とりあえず適当に攻撃したら吹き飛ばされて死んだ

幸いこの幽霊に殺されたおかげで吾輩は念願だった猫に転生できた

ただし悲しきかな幽霊に殺されたせいでその幽霊の能力であった周りのものを吹き飛ばすという能力を受け継いでしまったせいで吾輩に近づく人間や魔獣がことごとく吹き飛ばされていく

こんな厄介な能力を持った状態でいったいどうやって生きていこうか非常に悩むところである


どうしてこうなった

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