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ガイディックの鼻血(こうふん)がおさまるのを待っている間にケイジの腕に纏われていた水魔法が消えてしまった。




「あーぁ、消えちゃったっすね。」


「狂熊の時も同じくらいの時間経過で消えていましたよね。僕の感覚でだいたい15分ほどですかね?」


「それくらいっすかねー。喧嘩してると15分って短いっすよね。」


「発動させるタイミングもちゃんと考えないといけないですね。」


ケイシーと圭司が作戦会議のような会話をしているなか、凪はちょっとした興味本位で聞いてみた。


「狂熊の時は両腕に炎があっただろ?今は玉を潰した右手だけだったけど、右手と左手でそれぞれ違う玉を潰したらどうなるんだ?」



ナギの言葉を聞いてガイディックが急に覚醒した。


「是非!その検証もさせていただきたい!そんなことが可能だとしたら…!」


「いいっすよー!今度も青色の玉でやるっすか?」


「そうですね…左手は風魔法でやってみましょうか。ちょっと緑の魔玉を取ってくるので少々お待ちください。」


そう言うとガイディックは鼻血を流したまま訓練所から颯爽と出て行った。








「では、お願いいたします。」


鼻栓をして戻ってきたガイディックは緑の魔玉をケイジに渡し、目をキラキラさせていた。


「じゃあ、いくっすよー!」


右手に青色の玉を、左手に緑の玉を持ったケイジが気合いを入れて両手を力いっぱい握りしめた。






「うお!すげー!できたっすよー!」


右手には先ほどと同じ蛇のように絡みつく水。左手には小さな竜巻のようなものが腕に纏われている。


「なんと…ッ!!!!」


目を見開き、微動だにしないガイディック。ナギとケイシーはケイジに近付き、すごいすごい!と持て囃していた。


両手に違う魔法を纏っていたが、やっぱり15分ほどで両手とも消えてしまった。


ガイディックはまだ動かない。ケイシーたちはケイジの必殺技を作戦に組み込むべく色々と話し合っていて、魔玉を全種取り揃えておこう!と意気込んでいた。










「どうしましょう?動きませんね。」


つついたりしてみても動かないガイディックをどうしたらいいのか悩む3人は、他のギルド職員にガイディックを託し帰宅することにしたのだった。









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