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誰も言葉を発せないまま、静かな時が過ぎていった。






「私はキミたちにそんな顔をさせたいわけではないんだ!さっきの彼を見て何とかしてあげたいと思う気持ちもある!でも被害者たちの気持ちも無視することは私には出来ない!」


いつも丁寧な言葉使いをしているガイディックが声を荒げる。表情もとても苦しそうだ。そんなガイディックを前に凪たちも何も言葉が出て来ず、リビングにはまた静寂が訪れていた。







時間は少し遡り、ガイディックを連れた3人がギンジを見に来ていた時のこと。次の木を切る準備をしていたギンジはナギたちがガイディックと一緒に家へと戻ろうとしているのに気がついた。


自分のことで来たのだろうことは予測出来たが、なぜ自分に話しかけてこないのかと不思議に思っていた。


万が一、ナギたちに迷惑がかかってしまうようなことがあれば自分は喜んで捕まってやろうと作業を中断し、コッソリ後をつけガイディックたちの話を盗み聞きしていた。








静まりかえったリビングに突然ギンジが入ってきた。入ってきたと思ったらナギたちに土下座し、叫んだ。


「すまねぇ!!ダンナたち!あっしのせいで…ガイディックのダンナ!あっしは喜んで捕まりやす!だが、あっしについてきてくれた奴らだけは見逃してやっておくんなせぇ!!あっしはどんな罰でも受けやすから!!頼んます!!どうか!頼んます!!せっかく見つけたアイツらの居場所を!どうか!!」


頭を床に擦り付け、涙しながらガイディックに頼み込む。ケイシーとケイジがつられてグスグス泣いているようだった。


「これではまるで私が悪人のようではないですか。ドスラチョビッターコスマダトギンジネンさん、頭を上げてください。」


「あっしのことはギンジと。」


「ではギンジさん、ひとつ提案があります。これはアナタが了承してもケイシーくんたちや被害者側が納得してくれなくては成立しない提案です。」


「あっしに出来ることならなんでもやりまさぁ!!」


「被害者たちに謝罪し、賠償金を支払うのです。」


「謝罪はどんだけでも!けど、賠償金って…あっしにはそんな金…。」


「ケイシーくんたちに借りて下さい。ギンジさんはそれをココで働かせてもらいながら返していくのです。」


「ガイディックさん!それって!」


ケイシーが喜びを含んだ声をあげる。ケイジとナギも期待を込めた目でガイディックを見る。


「キミたちからしたら、クエストの違約金を払うつもりでギンジさんにお金を貸してさしあげられませんか?ギンジさんが逃げたり返済しないというリスクはありますし、そもそも被害者側が納得しなければこの話は無しになりますが。」


「おれもギンジと一緒に謝るっす!お金も出すっす!」


「僕も!」「俺も!」


ガイディックがやれやれといった感じで3人に微笑みかけた。








「うおおおおおん!!!うおおおおおおん!!!」


リビングには不気味な唸り声が響き渡っていた。









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