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ギンジと直接話す前にギンジの仕事っぷりをこっそり見てみることになった。畑に近いところから畑を広げるための木の伐採から始めているはずだ。


ガイディックを含めたケイシーたち4人は少し離れたところからギンジを覗き見る。ギンジは元盗賊たちにテキパキと指示を出し、自分はスルスルと木に登って枝を切り落としていく。


木のてっぺん近くに縄をかけたらスルスルと木から降りてきた。元盗賊たちに木の上にかけてきた縄を持たせ、ギンジは木に斧を入れ始める。縄は木の倒れる方向を操作するものらしい。あっという間に一本の木が切り倒されていった。


ギンジの手際は見事なもので、周囲の人に危険が及ばないように倒す方向もしっかり考慮されていて、さすが斧使いの元Bランクと力強い斧さばきに凪たちも見惚れてしまうほどだった。


休む間もなく次々と木を切り倒していくギンジは冒険者をしている時よりもイキイキとして見えた。




「……驚きましたね。これは本当にあの乱暴者だったアイツと同一人物ですか?」


「ギンジはいい奴っすよ!あの時とは同じ人だと思わないほうがいいっすね!」


ケイジが笑いながらガイディックに言った。ガイディックはいまだ信じられないといった表情でギンジを観察していた。ナギがガイディックに言う。


「そろそろギンジを呼んで話しますか?」


「いえ、あんなに楽しそうに仕事しているのを中断させるのはなんだか申し訳ない気がするので、やめておきます。」


「え?話さなくていいんですか?」


「あの様子が全てを物語っていますよ。キミたちともう少し話したいので、お時間よろしいですか?」








4人はまた家のリビングまで戻ってきた。ガイディックの話したいこととはきっとクエストキャンセルについてだろうとケイシーは思っていた。


「ガイディックさん、僕たちに話とはクエストキャンセルについてですよね?」


「そうです。前にも言いましたが、彼を引き渡してくださればクエストキャンセルする必要はありませんし、違約金も払わずに済みます。」


「俺たちは違約金を払ってでもギンジを引き渡したくはありません。」


「今の彼を見たらその気持ちも理解は出来ます。ですが、彼の犯した罪はちゃんと償わせないといけません。それが被害に遭われた方々に対する誠意です。」


「それは……。」







ガイディックの言うことは正論で、3人は何も言い返せなかった。








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