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「それに、僕はあの時があったからこそナギさんに出会えて、ケイジにも会えた。最高のパーティーを組むことが出来たんです!本当にありがとうございました!」


「「ケイシー…。」」


凪と圭司もケイシーの言葉に感動していた。だが、大男は違ったようだ。


「てめぇ…それじゃあまるでオレ様がかませ犬みてーじゃねぇか!」


「みたいじゃなくて、そうだって言ってます!」


「なんだと!?」


「感謝の気持ちがあったのは嘘ではないです。でもやっぱりキツかったし辛かったのも事実です。特に許せなかったのはギルドで絡まれた時。僕はパーティーを抜けていたのにまだグチグチと言われるのは悔しかった!悲しかった!謝ってください!!」


「クソが!!調子に乗りやがって!!!役立たずなんかに謝るわけねーだろが!!」






睨み合うケイシーと銀髪の大男。ケイシーの目にもう恐怖の色は浮かんでいない。その目を見た凪はケイシーの決着はついたなと判断した。





「ケイシー、交代だ。次は俺だ。」


「なんだよ!お前もオレ様に言いたいことでもあるってのか!?」


「ある。お前、クエストキャンセルの違約金はどうしたんだ?払ったのか?」


「あ?あぁ、あれはギルドの登録解除されるときに装備品とか売らされて、払ってある。」


思いがけない質問に律儀に答える大男。


「そうか。じゃあなんで盗賊なんかになったんだ?」


「オレたちみたいな半端モンはこうするしかねぇんだよ!帰るところもねぇ!働くところもねぇ!手っ取り早く金を作るにはこうするしかねぇんだよ!!」


「そうか。じゃあ一般人に迷惑かけた分、お仕置きを受けろ。」


「おしお…ぎゃう!!!」


凪は大男をビンタした。吹っ飛んだ大男を追っていき、更に蹴る。何度も何度も追っては蹴っていく。大男は何も出来ずにボコボコになっていた。


「ま、まっへくえ!お、おえは…」


「圭司!こいつを思いっきり殴れ!」


急に呼ばれた圭司だったが、凪の意図にすぐ気付き大男に近寄る。


「にひひーいくっすよ!!」


「ひぃぃぃ!!!」


圭司に思いっきり殴られた大男の全身が光る。凪にビンタされて抜けた歯も元通りの体に戻っていた。


「な!!なんだこれは!!お、おい…ぐはぁ!!」


元通りになったのにまたすぐ凪に殴られる。そしてまたボコボコになっていく。


「圭司、実験だ。女神は2回来てくれるかな?」


「いっすね!試してみるっす!いくっすよー」


2回目、圭司はまた思いっきり殴ってみた。大男の全身がまた光り、元通りの体がそこにはあった。


「何しやがんだ!クソが!何なんだこれは!!」


「もう1回、実験してみるか。」


今度は応戦するべく大斧を振り回すが、またあっさりとボコボコにされた大男。息も絶え絶えである。


「女神さーん!3回目の出番っすよ!!!っと!」


3回目の圭司の攻撃も大男の全身はしっかりと光った。光がおさまると元の元気な体がある。


ボコボコにされたときの痛みや殴られた記憶はあるのに、ケイジに殴られると痛みも傷も無くなり、抜けた歯さえも戻ってしまう。わけがわからないながらも恐怖だけが蓄積されていく。

 









「も、もう勘弁して下さい!!すいませんした!!ごめんなさい!!!」


土下座している大男を見おろしながら、凪と圭司はハイタッチを交わしていた。








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