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無情に思うかもしれないが、ケイシーはケイジが魔法を避けることは叶わないだろうと判断し、その後のことを考えていた。回復魔法でどれだけ治せるだろうか、回復魔法をかける前にボスをどうにかしないと、と。



ケイジに当たったと思った魔法は当たる直前で消えたように見えた。慌ててケイジに駆け寄る2人は無傷のケイジを確認する。無傷であることに間違いはない。


「え…これはどういうことですか?」





魔法から庇うように咄嗟にした防御の体制、クロスに組んだ腕が炎に包まれている。ケイジは熱がってはおらず、ケイジの腕自体が燃えているわけではなさそうだった。


「えー!?なんすか?コレ!どーなってんすか!?」


ケイジ自身も驚いている。原因を探ろうとするもここは狂熊との戦闘の場だということを狂熊のボスの雄叫びで思い出す3人はすぐさま戦闘態勢を取る。


「よくわかんないっすけど、腕の炎消えないしとりあえずコレで殴ってみるっす!」


「ボスのほうは俺に任せろ!」


「炎魔法でなるべく分断させます!」


各々の役割を全うすべく、連携を取りつつそれぞれの狙い通りに動いていく。




ケイシーの炎魔法でボス側はボスと他に2頭。ケイジの方には三日月模様の狂熊が5頭に分断された。


凪は早速1頭に回し蹴りを叩き込み、即戦闘不能にした。残すはボスと三日月模様が1頭。


「ケイシーは圭司の支援を!」


「わかりました!」






圭司は5頭に囲まれているものの、腕が燃えているため狂熊たちは警戒して近付いてこない。


「ケイシー!援護頼んでいいっすか?おれ、この腕でちょっと全力で殴ってみたいっす!女神が出るかどうか試してみたいっす!」


「わかりました!出来るだけやってみます!」


1対1の戦闘であればケイジのほうが有利であるのはわかっているため、なるべく1対1になるような形に持っていこうとケイシーは画策する。


ケイシーの放つ魔法の合間を縫って圭司は隙を伺う。


「ココだ!いくっすよー!!!!」


炎を纏ったままの拳を全力で振り抜く。タイミングを見計らっていただけあって1頭の腹部にしっかりヒットする圭司の拳。





「女神がこないっすー!必殺技の誕生っすよー!」







次の瞬間から喜んだ圭司の蹂躙が始まったのであった。









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