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「探知魔法の時と同じ要領でやっていきましょう。ケイシーくん準備はいいですか?」
「はい!大丈夫です。いきます!」
ケイシーが弱氷魔法を発動させると5mほど先に犬小屋くらいの大きさの小さな氷の山が出来る。
「じゃあナギくん。先程と同じようにケイシーくんの肩に手を置いて下さい。」
「はい。」
犬小屋ほどの大きさだった氷の山はみるみる大きくなっていき、かまくらにすると大人が3人くらいは立って入れそうなほどの大きさにまでなった。
(攻撃魔法もおおよそ10倍といったところか。しかもナギくんのほうはこれだけの魔力を分けているというのに疲れたような顔ひとつ見せやしない。とんでもないな。)
「ありがとうございました。これで検証は終わりです。」
「こちらこそありがとうございました。」
「「何もしてない。」っす。」
「私にとって大変有意義な時間でした。あ、あとギルド通帳の件はどうなりましたか?」
「あ、それはですね…。」
ケイシーがもじもじし始めた。ガイディックが不思議そうな顔をしてケイシーを見やる。
「おれたちのリーダーがケイシーに決まったんすよ!だから、ケイシーの名前で通帳作るっす!」
「ほぅ!それはそれは。おめでとうございます。ケイシーくん。これからもよろしくお願いしますね。では、いつもの個室に行きましょうか。素材報酬も算出してありますし、今日通帳を作りましょう。」
「は、はい!よろしくお願いします!」
照れた様子のケイシーが赤ら顔で頭を下げた。
みんなでいつもの個室に向かい、ギルド通帳の手続きのためケイシーとガイディックが部屋を出て行った。




