63
「ふむ。半径5m程ですね。広いとは言い難いですが…」
「すみません。弱くて…。」
「使えるだけで貴重なのですよ、探知魔法は。自信持って下さいね。では、ナギくん。ケイシーくんの肩に手を置いて下さい。」
「手を置くだけでいいんですか?俺も何か意識しなきゃいけないとか。」
「触れるだけで大丈夫ですよ。勝手に発動するので。」
「わかりました。ケイシーいいか?」
「はい。お願いします、ナギさん。」
ナギがケイシーの肩に手を置く。するとクエストの時のように一気に探知範囲が広がっていく。
「しばらくそのままでお願いしますね。」
(50m近く広がったな。ほぼ10倍といったところか。範囲もそうだが、継続発動時間も重要なことだから…)
30分ほど探知魔法を発動しっ放しにして、ようやくガイディックが「もういいですよ。」と声をかけてきた。
「疲労感などは感じますか?」
「いや、自分でもビックリするほど平気、です。信じられない!1人で発動している時は10分過ぎるとけっこうキツかったのに!」
「素晴らしい!ナギくんはどうですか?」
「俺?俺は何もしてないので疲れるわけないです。」
「素晴らしい!!!今までの研究結果では分け与える方、今の場合で言うとナギくんの方ですが、そちら側が疲労感があるということがわかっていたのです。それが無いとは…これも転来人が故でしょうか。」
ガイディックはもう慣れたもので、いそいそと鼻栓をしていた。あんなに鼻血ばかり出して、血が足りなくなったりしないのだろうか?
「では次の検証ですが、次は攻撃魔法です。ケイシーくん、氷魔法は出来ますか?」
「あ、はい。氷魔法も弱ですけど。」
「分かりやすいので氷魔法での検証にしましょう。」
ケイジは暇を持て余しながら、自分も何か必殺技みたいなのが欲しいなーと考えていた。




